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サンタクロースってどんな人?
クリスマスの靴下

毎年クリスマスになると世界中の子供達が、サンタクロースが来るのを待ち望んでいます。フチに白いふわふわのついた赤い服を着て、頭には赤い帽子、そしてプレゼントのいっぱい入った大きな袋を背負った、白いひげの太ったおじいさん。クリスマス・イブの夜に、トナカイが引っ張る魔法のそりに乗って、世界中の良い子にプレゼントを届けてくれます。

日本へもクリスマスが近くなると、北極圏のフィンランドから毎年サンタクロースがやってきてくれます。テレビのニュースにもなるので、ご覧になった方も多いでしょう。それに、サンタクロースに手紙を書いたことのある子供達もいるのではないですか。

世界中の人が知っているサンタクロースですが、サンタクロースがどんな人なのかしている人はあまり多くありません。でも、サンタクロースにはモデルがいることはよく知られています。聖ニコラスという人です。この聖ニコラスの逸話や伝説が現在のサンタクロースへと変化していきます。どのように変わっていくのでしょうね。

ミラの司教、聖ニコラスがモデル

Heilige Nikolaus, Sinterklaas, Saint Nicholas

聖ニコラスは西暦270年頃のローマ帝国が権勢を誇っていた時代の小アジア(現トルコ)のパタラという町で生まれています。裕福な家庭に生まれ、子供の頃からキリスト教徒としての思いやりを示したといわれます。

しかし、両親を伝染病で失い、一人になったニコラスは、財産を人に譲って旅に出、地中海沿岸の町ミラにたどりつき、そこで若くして司教の座に着いたということです。

サンタクロースにつながる逸話

ニコラスが旅に出ようとしていた頃、のちのサンタクロースにつながる話が残っています。

それは…、
ニコラスはある噂を聞きました。近所に3人の娘を持つ善良な男が住んでいたそうです。その男は大層お金に困っており、そのままでは3人の娘を売ってしまわなければならないだろう、という話でした。
それを聞いたニコラスはある夜、マントにフードをかぶり、密かにその男の家の窓から金貨の入った袋を2度投げ入れました。男は神に感謝しましたが、誰が金貨を投げ入れたのか知ろうと、見張っていたところ、3度目に金貨を投げ入れているニコラスを見つけ、飛び出し、ニコラスの足元にひざまずき、涙を流して感謝したということです。
そして、その金貨は3人の娘たちの結婚のための持参金として使われ、売られずに済んだということです。

実は、ニコラスが2度目に金貨を投げ入れた時に、その金貨の入った袋は、偶然、暖炉に干してあった靴下の中に入ったというのです。

クリスマスイブの夜に靴下を吊るして寝ると、そこにサンタさんがプレゼントを入れてくれるという風習は、このようなニコラスの逸話が元になっています。

その後、ニコラスは司教になり、人々のために尽くすのですが、死後も数々の奇跡を起こし、多くの人々を救います。

聖ニコラスからサンタクロースへ

サンタクロース

中世のいつからか、聖ニコラスは子供達の守護聖人として、彼の命日である12月6日の聖ニコラスの日の前夜にプレゼントを持って子供達を訪問するようになります。ただしプレゼントをもらえるのは良い子だけです。

しかし、16世紀に起こった、マルティン・ルターの宗教改革によってプロテスタント教会ができ、聖ニコラスのような聖人への崇拝は禁止され、子供達へのプレゼントも影を薄めそうになりました。

しかし、マルティン・ルターによる宗教改革はすべてがうまくいったわけでなく、名前は違うが聖ニコラスと同じ役割を果たす存在として、ファーザー・クリスマスやクリストキントといった名前で、プレゼントの習慣は続くことになります。クリストキントは幼子イエスがモデルになっているをいわれています。ただし、ファーザー・クリスマスやクリストキントがやってくる日は12月6日ではなく、クリスマスの日に変わりました。

サンタクロースのイメージが定着するのはアメリカ

独立前のアメリカのマンハッタン島にオランダから移住者たちがやってきて、ニューアムステルダムという街を作ります。のちにイギリスがこの土地を手に入れ名前をニューヨークに改めるわけですが、オランダ人の彼らは守護聖人として聖ニコラスを崇拝して、聖ニコラスの日を祝っていました。実は、聖ニコラスはオランダでは『シンタクラース(Sinterklass)』と呼ばれているのです。

後に独立戦争が起こり、アメリカが独立することになるのですが、植民とともに新大陸に入ってきた聖ニコラス日の習慣がクリスマスの習慣に変わり、なぜかオランダ名のシンタクラースが、後にサンタクロースと名を変化させて定着するのです。

サンタクロースのイメージに影響を与えた本

1809年にワシントン・アーヴィングという作家が、ディートリッヒ・ニッカーポッカーというペンネームで『世界の始まりからオランダ王朝の終焉までのニューヨークの歴史(A History of Newyork form the Beginning of the World to the End of the Dutch Dynasty)』という本を出版しました。その中では聖ニコラスについても詳しく書かれていて、アメリカ中で大評判になったということです。この本がきっかけで、アメリカに聖ニコラスへの信仰が広まっていきます。

1820年代になると聖ニコラスの目撃談が新聞や雑誌に載るようになったといわれています。その中で、最も有名になる聖ニコラスの目撃談が一冊の本となって出版されます。それが『クリスマスの前の夜』という本です。この本は現在でも多くのアメリカ人に読まれています。

この本の中で、聖ニコラスは8頭立てのトナカイにひかれたそりに乗って、煙突から家の中に入ってきて、暖炉に吊るされた靴下の中にプレゼントを入れてくれる太ったおじいさん。という現在のサンタクロースのイメージができあがっています。

サンタクロースの住まい

サンタクロースのモデルとなった聖ニコラスは現在のトルコの出身ですが、サンタクロースはなぜかフィンランドのラップランドにあるコルヴァトゥントゥリに住んでるといわれています。なぜラップランドなのかは、はっきりとわからないのですが、世界中を飛び回るためのトナカイと魔法のそりを手に入れるためだったという説もあります。

そういえば、クリスマスに子供たちへプレゼントをするおもちゃは妖精たちが作っているといわれていますが、北欧は妖精たちがたくさん住んでいますよね。ですから、おもちゃ作りのためのリクルートも兼ねていたのかもしれません。

赤鼻のトナカイールドルフ

サンタさんがやってきた

『クリスマスの前の夜』の中で、トナカイの名前も出てきます。
ダッシャー、ダンサー、プランサー、ヴィクセン、コメット、キューピッド、ダンナー、ブリッツェン。この8頭が聖ニコラスのそりをひいています。でも、この中には歌にも歌われている「赤鼻のトナカイ」はいません。

赤鼻のトナカイ、ルドルフが登場するのは1939年のことです。この年の冬は厳しく吹雪になると殆ど前が見えません。そんな時にサンタクロースはピカピカ光る赤い花のトナカイ、ルドルフに出会います。ルドルフはその光る赤い鼻のせいでいじめられていたのですが、サンタさんはその鼻が吹雪の中でも目印になって役に立つと、ルドルフを仲間になるように誘います。

それ以来ルドルフはトナカイの先頭を走り、一番有名なトナカイになるのです。

サンタクロースのスタイルとコカ・コーラ

現在、誰もが思い浮かべるサンタクロースのスタイルといえば…、
白いふかふかの縁取りの赤い服に、これも白い縁取りの赤い帽子、白いひげにでっぷりと太った陽気なおじいさん。でも、かつてはいろいろなスタイルで描かれていました。

サンタクロースが聖ニコラスだった時代、ニコラスはカトリック教会の司教だったのですから、来ている衣装も当然司教の衣装です。16世紀の宗教革命の後、ファザー・クリスマスと言われていた頃になるとカトリックの司教のスタイルは見られなくなり、白い髭はそのままで白い縁取りの赤か緑の服になります。オランダのシンタクラースは赤いマントに司教の帽子をかぶっています。あくまで、オランダではサンタクロースではなく聖ニコラスなのです。

このサンタクロースのスタイルが現在のスタイルになったのは1931年「サタデー・イブニング・ポスト」に掲載されたコカ・コーラの広告でした。

コカ・コーラ社はクリスマスのキャンペーンのために画家のハッドン・サンドブロムにサンタクロースのイラストを依頼します。そして、出来上がったのが赤い服に白い髭の見るからに陽気で楽しそうなサンタクロースでした。

サンドブロムの描いたサンタクロースの特徴はそれまでにも見られたものでした。でもそれ以前まで統一されたものはありませんでした。このコカ・コーラのキャンペーンによってサンタクロースのイメージが統一されたといっても過言ではないでしょう。

このクリスマスキャンペーンは1964年まで続き、サンタクロースの現在のイメージが定着したといわれます。

サンタクロースのこれから

サンタクロースのイメージができあがったのは、ヨーロッパの国々ではなく、新しい国アメリカだったのです。それには単にサンタクロースが宗教だけの存在ではなく、マスメディアの影響が大きく働いでいるのですね。

新しい本やテレビ番組、映画などが出るたびにサンタクロースの新しいイメージが加わっていくような気がします。

聖ニコラスの時代から1700年ほど経ちます。これからサンタクロースはどのような変化をしていくのでしょうか。

>>>クリスマスって何?

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