ベッドにはマットレスを置いて寝るのが普通でしょう。
でも、ベッドに敷布団を敷いて寝たいと考えている方もおられます。
どのような理由があるのでしょうか。
- ベッドを導入したいけど、敷布団を捨てるのがもったいない。
- ずっと使ってきた敷布団の寝心地が自分には合う。
など、ほかにも人それぞれに理由があるでしょう。
果たして、ベッドに敷布団は「アリ」なのでしょうか、「ナシ」でしょうか。
実は結論からいってベッドに敷布団は「アリ」です。
でも、いくつか注意したほうがいい点があるようです。
そこで、ここではベッドに敷布団を敷いて寝ることについて、ちょっと考えてみたいと思います。
ベッドに敷布団をどう敷くか
ベッドの上に敷布団を敷く場合、大きく分けるとベッドフレームに直接敷布団を敷く場合とベッドフレームにマットレスを置いてその上に敷布団を敷く場合、この2つの方法が考えられます。
それぞれ何か違いはあるのでしょうか。
ベッドフレームに直接敷布団を敷く
一般的にベッドに敷布団を敷くというと、ベッドフレームに直接敷布団を敷くことを考えるのではないでしょうか。
言い換えれば、マットレス替りに敷布団を使うということになります。
その場合に考えられる問題として、
- ベッドの底板の感触を背中で感じてしまう。
- 底板の一部に体重がかかってしまう。
などが挙げられます。
ベッドの底板の感触を背中で感じてしまう
いわゆる「底つき感」があるということなのですが、敷布団の中身は、綿や羽毛なので、マットレスほどの厚みもなく、スプリングのような構造材もないため、床板の硬さを直接感じてしまうことになります。
すのこベッドの場合だと、すのこの凹凸を感じて寝苦しいかもしれません。
底板の一部に体重がかかってしまう
マットレスは構造的に体重が分散されるようになっているので、ベッドの床板にも負担がかかりにくくなっています。
しかし、敷布団には体重を支える構造的なものがないので、床板の一部に体重がかってしまいます。
床板の一部だけに負荷がかかるということは、ベッドの寿命にも影響があると考えられます。
マットレスの上に敷布団を敷く
和室の畳の上で寝ておられる方の中には、敷布団の下に薄手や三つ折りのマットレスを敷いて寝ている方もおられます。
これには、床からの冷えを防ぐ、あるいは寝心地をよくするという目的があります。
ただ、ベッド用のマットレスに敷布団という話になると、ちょっと違ってきます。
和室の畳の上で寝ておられる方の中には、敷布団の下に薄手や三つ折りのマットレスを敷いて寝ている方もおられます。
これには、床からの冷えを防ぐ、あるいは寝心地をよくするという目的があります。
ただ、ベッド用のマットレスに敷布団という話になると、ちょっと違ってきます。
マットレスは寝心地を考えて設計されている
もともと、マットレスはそれのみで寝心地が良くなるように考えられているので、マットレスの上に敷布団を敷いてしまうと、寝心地そのものが変わってしまいおすすめできません。
偶然、最高の寝心地になるということも、可能性としては考えられなくはないですが、実際、試してみないことにはわからないですよね。
もともと弾力性のあるマットレスに敷布団を敷いてしまうと、一番体重のかかる腰からお尻が沈み込んでしまい、腰痛を抱えておられる方にはよくないといわれています。
マットレスの寝心地を調整するアイテムとして、マットレスの上に敷くベッドパットやトッパーといわれるものがありますが、マットレスの上に敷布団を敷くというのは、それとはちょっと違うような気がします。
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…ならば、ベッドに敷布団を敷いて寝るにはどうすればいいのでしょうか。
敷布団が使えるベッドを探す

一番簡単な考え方は、敷布団が使えるベッドを探すということです。
では、それはどんなベッドなのでしょうか。
敷布団が使えるベッドとは?
一番わかりやすいのは、「“敷布団が使えます”とカタログに書いてある」ベッドや「カタログに布団を使っている写真が載っている」ベッドです。
それ以外にも、
- すのこの間隔が狭い。
- すのこがヨコではなくタテになっている。
- 底板が平面の板になっている。
などのベッドも敷布団が使えると考えられます。
すのこの凹凸を感じないためには、すのこの間隔はできる限り狭いほうがいいですし、ヨコのすのこよりもタテのすのこの方が凹凸を感じづらいと考えられるからです。
そもそもすのこを使っていなければ、凹凸を感じることもありません。

場合によっては薄いマットレスがあった方がいいかも…
ベッドの底板がすのこの場合、布団に溜まった湿気がベッドの下に抜けやすくカビの防止にもなり、衛生的にはとてもいいのですが、冬は寒いかもしれません。
また、平面の板であっても、冬は冷えが伝わってくるかもしれません。
そのような時は敷布団の下に薄手のマットレスを敷くことで寒さを防げるかもしれません。
三つ折りのマットレスだと片付けるのも楽ですね。
ベッドフレームの強度にも注目!
ベッドフレームに敷布団を敷いて寝ると、フレームにかかる体重が分散されず、体ののっている部分に負荷が集中してしまいます。
そうなると、床板に負担がかかって、破損しやすくなってしまいます。
一般にベッドフレームの耐荷重はシングルサイズで100kg程度ですが、なるべく耐荷重の高い、頑丈なフレームを選ぶ必要があります。
畳ベッドを選ぶ
畳ベッドを使えば、ベッド選びで悩む必要ないでしょう。
ベッドの上面が畳になっているので、和室の畳の上に布団を敷くのと変わりません。
また、畳ベッドには、
- 洋室でも畳部屋と同じ間隔で和布団が使える。
- い草の香りにリラックス効果がある。
- 畳ベッドの多くが収納スペースがある。
- 布団を片付ければ小上がりとして利用ができる。
などのメリットもあります。

>>> 畳ベッドを選びたくなる7つのメリットと知っておいて損はないデメリット
まとめ
和室の畳の上からベッドに変わったからといって、それまで使っていた布団を捨てるのはもったいないですよね。
慣れ親しんだ布団で寝るのが一番リラックスできるともいえます。
ベッド選びも大切です。
一番楽な選び方は、「敷布団が使える」という記述のあるベッドを選ぶことです。
適当に選んでしまうと、底板が体重で変形してしまって、長持ちしないかもしれません。
耐荷重には注意をしましょう。
実際に寝てみて、床板の硬さやすのこの凹凸を感じるのであれば、薄手のマットレスを強いてみましょう。
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