ラグにとってダニはとっても迷惑です

ラグ・カーペット
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ラグやカーペットを敷いて心配なことの一つにダニの問題があります。ダニというのは特に大きなダニを偶然見つけることはあるかもしれませんが、ほとんどのダニはとても小さくほとんど目にすることはないでしょう。近頃は防ダニ加工を施したラグもあるのですが、そうでないラグをお使いの方もおられるでしょう。

家の中のハウスダストの中に、何種類かのダニが生息しているのです。それらのダニは日頃の生活から出るホコリやチリなどの中の栄養分を食べて生きています。そんなダニがラグの中に住みついているかもしれません。

これら厄介者のダニを退治して快適な生活を送りたいとお思いでしょうが、実はダニは殺すだけでは解決にはならないのです。というのはダニの死骸や脱皮した殻、糞などが空気中に飛散してアトピーやアレルギーのアレルゲンだというのです。そのためには殺すことだけではなく、増やさないことやアレルゲンをどのように取り除くかが重要になってきます。

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家の中にはどんなダニがいるのでしょう

家の中には複数の種類のダニがいるといわれます。

ヒョウヒダニ:別名チリダニともいいます。家の中のダニの約80%を占めるのがこのヒョウヒダニだといわれます。人のフケやアカ、食べカスなどを餌にして、畳やカーペット、寝具、ぬいぐるみやソファなどに潜り込んで生活しています。喘息やアトピーなどの原因として一番多いのがこのヒョウヒダニです。

ツメダニ:部屋の中では比較的数の少ないダニですが、ヒョウヒダニやコナダニなどの他のダニを捕食して生きているのがこのツメダニです。畳の部屋で発生することの多いダニで、人の皮膚を刺し、刺されるとかゆみを伴います。

ケナガコナダニ:小麦粉やカツオブシや煮干しなどの乾物などに発生したり、また新しい畳でも発生することがあります。人に対して害はあまりないのですが、食品に付くのでの品質を低下させることになってしまいます。またケナガコナダニが増えると、それを捕食するツメダニが増えることにもなり、被害が出ることにもなります。

その他にも、イエダニ、トリサシダニ、マダニ、ヒゼンダニなどはネズミや鳥など動物に寄生して、室内に入り込む場合があるので注意が必要です。

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ダニが増える環境

ダニは高温多湿を好み、温度が20~30℃、湿度が60~80%ぐらいの環境を好み繁殖します。また人から出るフケやアカ、食べカス、カビなどがダニにもよりますがエサになります。

ダニの苦手な条件

では逆にダニの苦手な環境はどんな環境なのでしょうか。ダニは高温多湿が大好きですが、温度が高すぎたり、乾燥した環境は苦手です。
温度では65℃以上、湿度は55%以下で死滅します。

ラグのお掃除ポイント

ラグは家の中でもダニが繁殖しやすい場所です。ラグをダニの巣にしないためには日頃のこまめな掃除機掛けが大切です。また日頃からダニを増やさないように換気をよくし、天気のいい日には窓を開け、天気の悪い日にはエアコンや除湿機などで湿度が必要以上に上がらないようにします。また室内に洗濯物を干さないようにしましょう。

掃除機でダニを駆除

掃除機をかける場合は、パイルの流れに逆らうように毛を起こしながら繰り返していねいにかけます。ラグの毛足の奥に潜り込んだダニやゴミをかき出すようにします。回転ブラシのついた掃除機ならより効果があります。ここで忘れがちなのはラグの裏です。ラグによっては、ラグの織り目を抜けて裏側に逃げてしまうかもしれません。ラグをひっくり返して裏側もかけましょう。

またここ2、3年通販などで人気の布団用の掃除機も効果があります。しかし、いくらていねいに掃除機をかけても1回だけではあまり意味がありません。毎日ではなくても3日に1回は掃除機をかけましょう。

スチームアイロンも効果あり!

スチームアイロンがダニに効果があるといわれています。高温多湿が大好きなダニでも、限度を超えた熱と乾燥には弱いですから。スチームアイロンの蒸気は100度以上になります。蒸気を毛足の奥まで行きわたるようにゆっくりと当てていきます。

布団乾燥機も…

布団乾燥機の中には、洗濯物の乾燥に使えるものがあります。そのような布団乾燥機であればラグの乾燥やダニ退治にも使えます。布団乾燥機をお持ちの方は確認してみてください。

日光に当てる

天気のいい日に屋外で干しても、ダニは直接日光に当たらないと死なないといいます。真夏の炎天下でもダニが日陰に逃げ込んではあまり意味がありません。でも乾燥させることはできるので、掃除をしたついでに年2、3回は天日干しをするのもいいかもしれません。

ビニール袋を使う

ゴミを捨てるときに使う、黒いゴミ袋が効果があると言われます。大きめの黒いゴミ袋にラグを緩めに折りたたんで入れ、口を閉じて炎天下に数日間置いておくだけです。

上記の方法で熱を使う場合は、ラグが熱に耐える素材なのかが重要なので確認が必要です。他にも、バルサンなどの薬剤を使ってダニ退治する方法やダニを集めて駆除する商品もあります。

ダニ取りマット カーペット用

殺虫剤を使わずに、ダニを集めて吸着させるマットです。ダニのいそうなところに置いておくだけで、フルーツエキスの匂いに誘われたダニが、強力粘着剤に吸着して死滅!置いておくだけでダニを集めるので後始末も簡単です。ラグやカーペットの場合はその下に敷くようにして使います。

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まとめ

しかしいずれの方法にしろダニを退治しても、その死骸や脱皮した後の殻が残ってしまいます。またそれたアレルゲンとなり、アレルギーやアトピー、喘息の原因となってしまいますので、後始末も重要です。その場合、屋外で布団を叩くようにラグからダニの死骸をはたき落とそうとしても、叩いたショックで死骸がバラバラの細かな残骸になってしまいます。

そうならないためには、日頃のメンテナンスと同じように、こまめな掃除機がけが一番大切です。まずはダニを繁殖させないために、また、フカフカのラグに寝っころがれるように、日頃のメンテナンスを心がけましょう。

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