一人暮らしの方のベッド選びとして、折りたたみベッドが候補に挙がることがあります。
狭い部屋で色々なものに囲まれて、ベッドを置く場所の確保にも頭を悩ますような状況では、折りたたみベッドはちょうどいい選択肢でしょう。
朝起きた時にかたずけてしまえば、日中は広々としたスペースを自由に使うことができますからね。
また、普段ベッドで寝ていても折りたたみベッドを持っていれば、友達などが遊びに来て急に泊まりになった時などは緊急用のベッドとしてとても役に立ちます。
ここでは折りたたみベッドってどのようなベッドなのか、どのようなベッドがおすすめなのかをご紹介したいと思います。
折りたたみベッドとはどんなベッド?
ほとんどの折りたたみベッドが、パイプのフレームでできており、すのこ、あるいはメッシュの底板にマットレスを乗せて使います。
使わないときは二つ折りにして、部屋の隅や家具の隙間などに収納しておくことができます。
マットレスは基本的に付属しているマットレスを使いようですが、ボンネルコイルマットレスやポケットコイルマットレス、ウレタンマットレスなどの中から選べるベッドも増えているようです。
ただ折りたたみという性質上、マットレスの厚みは比較的薄めが多いようです。
寝心地を重視するのであれば、低反発や高反発のウレタンマットレスも人気ですね。
また、リクライニング機能のついたベッドもあり、その中でも電動リクライニング機能のついたベッドは、介護用のベッドとして人気があります。
折りたたみベッドのメリット
1. 必要な時以外はかたずけられる
折りたたみベッドの最大のメリットが、必要な時だけ出して、いらない時は畳んでかたずけられるということです。
ベッドが置かれたいたスペースは、かたずけてしまえば自由なスペースとして使えるのですから、無駄のないベッドとも言えます。狭い部屋であれば、よりその効果は高いでしょう。
2. 湿気の心配が少ない
パイプで組み立てられている折りたたみベッドは、とても風通しのいいベッドです。
ベッドを使っていて起こる問題の一つが湿気=カビの問題なのですが、他のベッドに比べ、折りたたみベッドは湿気に対してはあまり気を使う必要はありません。
風通しがいいというだけではなく、普通のベッドのように出しっぱなしというわけではないからです。
ただし、風通しのいい折りたたみベッドでも、長期間にわたって日常的に使っていれば、やはりカビは生えてきます。
でも、一般的なベッドから比べるとカビによるダメージは少ないようです。
3. 掃除に手間がかからない
折りたたみベッドはキャスター付きが多く、移動が簡単ということもあり、ベッド周りの掃除が楽に行えます。
ベッド周りはどうしてもホコリがたまりやすく、特にベッドの下はホコリの吹き溜まりのような状態になってしまいます。
その点、折りたたみベッドの掃除が楽というのがお分かりでしょう。
折りたたみベッドのデメリット
1. 強度に不安がある
折りたたみベッドの多くはスチールパイプでできています。
スチールと聞くととても頑丈そうなイメージがあるのですが、弾力がないせいか案外変形しやすいようです。
当然、強度は十分あるのですが、ベッドに飛び乗ったり、ドシンと腰を下ろしたりすると少しずつ変形をしていくようです。
また、折りたたみ箇所や脚などの可動部分には気をつける必要があります。
日常的に折りたたみベッドを使う場合は注意が必要です。
2, おしゃれなデザインのベッドがない
折りたたみベッドにはあまりおしゃれなデザインがありません。
ただ、普通のベッドと比べての話で、来客時の臨時用、あるいは介護用ベッドとしてはデザイン面もいろいろと工夫がされているようです。
構造的に一般的なベッドと同程度のデザイン性を求めるのは無理かもしれません。
折りたたみベッドを選ぶときのポイント
あまり乱暴な使い方をしなければ、日常的に折りたたみベッドを使うことができます。
折りたたみベッドを購入する際のポイントをあげておきたいと思います。
サイズ
ほとんどがシングルサイズですが、中にはセミダブルサイズのあるもですも存在します。
ダブルサイズ以上はないようです。強度の問題があるからでしょうか。
一人で寝るのでしたらシングルで十分でしょう。来客用ではなく日常で使うのであれば、ちょっとゆったりと寝られるセミダブルサイズを選ぶのもいいかもしれません。
ちょっと幅の狭いセミシングルサイズ もあります。折りたたんだり、移動させたりできる折りたたみベッドであれば、部屋が狭いといってもわざわざセミシングルを選ぶ必要はないでしょう。
しかし介護用として使うのであれば、ベッドの幅は狭い方がお世話がしやすくなります。
スタイル
基本的にはキャスター付きの足があり、パイプがむき出しでその上にマットレスが載っているというスタイルになります。
両サイドには転落防止、あるいは手すりとしても使えるガードが取り付けられているものが多いようですね。
折りたたみベッドにはリクライニングの機能がついているものが多いです。中には電動でリクライニングができるものもあります。
収納
折りたたみベッドを購入する際に、まず確認しなければならないのは、収納する場所の確保です。
購入するモデルを選んだら、その次にすることは折りたたんだ時のサイズの確認とそのサイズが収納できる場所を見つけておくということです。
折りたたんだ時の高さはモデルによって変わるのですが、ベッドの長さの1/2+キャスターになるので1mをちょっと超えるくらいです。幅は大体30cmから50cm程度が多いようです。
なるべくコンパクトに収納できるものがいいのですが、カタログなどで折りたたんだ時のサイズを確認しておきましょう。
使わない時に部屋の適当な場所に置いておくのはやめたほうがいいですね。まして、部屋の隅にある折りたたみベッドに、洗濯物がかけてあるということのないようにしましょう。
寝心地
寝心地に関してはマットレスに依存する部分が大きくなります。
折りたたみベッドの場合、マットレスが付属しているモデルが多いのですが、マットレスの種類を選べることのできるものが多く、自分の好みの硬さに合わせて選ぶことができます。
マットレスを選べない場合はそのまま使うことになりますが、どちらかというと薄いマットレスも多く、その上にもう一枚マットレスを敷くか、敷布団を敷いたほうがいい場合もあります。
使い勝手
折りたたみベッドは必要な時にベッドとして使い、必要がなくなれば折りたたんで収納しておくというのが基本の使い方でしょう。
でも、一人暮らしを始める時のベッド選びで、折りたたみベッドを選ぶ場合も少なくありません。
普段はずっとベッドとして出しっぱなしにしておいて、友達や来客があった時だけかたずけて、部屋を広く使うということもできます。
そのような使い方は折りたたみベッドならではの使い方ですね。
まとめ
ベッドと一口に言っても多くの種類があります。折りたたみベッドもその中の一つなのですが、睡眠重視で何年も使い続けるのであれあば、他のベッドを選んだほうがいいでしょう。
しかし、進学で一人暮らしを始める学生さんや単身赴任で家族から離れて狭い部屋での暮らしを始めるサラリーマンなどには、一時的な使用として折りたたみベッドはちょうどいいベッドかもしれません。
折りたたみベッドはあくまで一時的に使用すると考えたほうがいいと考えます。
また、時々来客などがある家庭などでは、一台ストックしておくのもいいでしょう。
コメント