ラグを購入して裏面を見ると不織布が貼られていたりします。カタログなどにも“裏面:不織布”などと書かれていたりします。「不織布」ってなんでしょうね。ラグの裏面が不織布以外の素材が使われている場合もありますが、最近のラグの多くに不織布が使われているようです。ラグの裏が不織布だと何かメリットでもあるのでしょうか。不織布についてちょっと調べてみました。
不織布とは
簡単にいえば、繊維を織ったり編んだりせずに機械的、あるいは化学的に絡み合わせるとこでシート状にしたものを「不織布」といいます。繊維が絡み合っているという点ではフェルトや紙などもそうなのですが、JIS規格ではフェルトや紙などは含まないそうです。
不織布の材料としては、ポリエステル、ポリプロピレン、レーヨン、ナイロン、ガラス繊維、パルプ、綿など多岐に渡っていて、いろいろな目的や機能をもたせた不織布が作られています。
不織布はいろいろなところに使われており、マスク、紙おむつ、生理用品、衣服の芯地、キッチンペーパー、おしぼり、両面テープ、各種フィルターなど、身の回りのいろいろなところで使われています。
不織布のメリット
不織布は通気性や耐久性、保温性などに優れていて、いろいろな素材から目的に応じて自由に整形することができます。ラグにおいてもメリットとしては、通気性の良さはとても重要で、通気性が悪いとラグと床の間に湿気がたまり、カビが生えてしまいます。不織布はとてもソフトで柔軟な素材なので、床を傷つけないためにもとても効果があります。
また、不織布は安価な素材であるということもラグに使われる一つの理由だと思われます。ラグや絨毯の裏面といえば、かつては麻が使われていました。今でも高級なラグや伝統的な手法で製造されている絨毯などの裏面を見ると麻が使われているのがわかります。高価な麻と比べれば価格的にも不織布を使ったほうがいいのでしょうね。
まとめ
最近のラグはほとんどが不織布で裏張りがされています。重いラグであればいいのですが、軽いラグや薄いラグだとちょっと滑りやすくなるかもしれません。
小さな子供がいる家庭では、走り回っているとラグにスペって転倒するかもしれません。その場合は滑り止めの付いているラグを選ぶ用にしましょう。
