何年もラグを敷いたままにしていると、知らない間に毛足がへたっているのに気がつくことがあります。たまにお部屋の模様替えをしようと家具を持ち上げると、家具の跡がくっきりとついていることもありますよね。
毛足のあるラグはどうしても使っているうちに毛足がヘタってくるものです。
特にフカフカの毛足の長いシャギーラグなどの毛足のヘタリは致命的です。
この毛足のヘタリはなんとかならないものなのでしょうか。
なぜラグの毛足はへたるのか?― ヘタリの原因
へたりの原因はいくつか考えられますが、まず考えられるのは、
- ラグの上に重いものが乗る。
家具などの重いものが長期間乗っていれば、毛足が押し潰されてしまいます。 - 人がよく通る場所、あるいはいつも座ったり寝転がったりしている場所
それが長期間に渡れば毛足がへたってきます。特に毛足が長ければ長いほどよく目立ちます。
ラグの毛足は上に重いものが長期間のっていれば、いずれへたってくることを覚悟しなければならないでしょう。
ラグの毛足のヘタリを復活させる方法は?

へたってしまったラグの毛足を復活させる方法はいくつかあります。
その中から4つご紹介しましょう。
ブラッシング
基本はブラッシングです。あまり広い面積は大変ですが、家具の痕や踏み跡などに試してみましょう。
ブラシは硬めのものを使い、毛足の寝ている逆方向に毛足を起こすようにかけていきます。
マイクロファイバーなどの柔らかい毛足のラグは柔らかめのブラシがいいかもしれません。
ブラッシングをするときに、霧吹きなどで水分を含ませるとより効果があります。
一番簡単な方法なので、まずはブラッシングを試してみましょう。
ドライヤーと蒸しタオル
基本的にはブラッシングと一緒なのですが、熱いお湯でタオルを絞りそれをラグのへたっている部分に当てます。
毛足が十分蒸気を吸い込んでむされたら、ドライヤーの温風を当てながらブラシを使って毛足を起こすようにブラッシングしながら乾かします。
スチーム
スチームアイロンがあればドライヤーと蒸しタオルよりも効率的に作業ができます。
スチームアイロンから出る熱い蒸気を当てながら、ブラッシングをします。
この方法はヘタリを治す以外にも“ダニ退治”の効果もあります。
ダニは50℃以上の温度で死滅するといわれます。
スチームアイロンの蒸気の吹き出し口付近の温度は100℃近いので、なるべくラグに吹き出し口を近づけて蒸気を当てることがコツです。
ラグが乾いたあとは必ず掃除機を掛けてダニの死骸を吸い取っておきましょう。
乾燥したダニの死骸やフンはアレルギーの原因になりますからね。
スチームアイロンを使えばヘタリを直したついでにダニも退治できるので一石二鳥ですね。
クリーニング
一番確かなのは絨毯のクリーニングを専門にしているところへ依頼するということです。
クリーニングをするというのは、上記の三つの項目を一度に行うのと同じと考えてもいいですからね。
でも、へたりがひどい場合、完全に復活させるのは無理かも知れません。
このような業者への依頼は、街のクリーニング店に頼んでも引き受けてくれるところもあるので相談するのもいいでしょう。
[ラグ クリーニング]で検索しても何件か出てきます。
自分でラグを洗う場合は、ブラッシングにかかってきます。
できればブラシを使って毛足を起こしながら手洗いをするのがいいのですが、自宅の洗濯機やコインランドリーを使う場合でも、ラグがまだ乾燥しきらないうちに毛足に逆らうようにブラッシングをしてください。
へたりにくいラグは?

毛足のあるラグはどうしてもへたったりクセがついたりしてしまいます。
でも、“へたりにくい”ラグとはどのようなラグでしょう。
毛足の短いラグ
毛足の長さとへたりとはあまり関係はないと思うのですが、長い毛足よりは短い方が、へたっても目立たないという効果はあります。

ループパイルのラグ
パイルとは毛足のことをいい、ループパイルとは毛足の先端が丸くループ状になっているパイルのことをいいます。
逆に先端が切りそろえられているパイルをカットパイルといいます。
ループパイルの密集度にもよるのですが、短く密集しているパイルのラグはとても丈夫で、ヘタリにも比較的強いといわれています。
毛足が密集しているラグ
毛足の密度でいえば、毛足同士がお互いに支え合うことができるので、密集しているラグの方が丈夫ということになります。
ナイロン素材のラグ
ナイロンはとても強度があり軽くて、化学繊維の中でも特に耐久性と耐摩耗性が高いといわれています。
撥水性も高いので、オフィスなど多くの人間が歩き回る場所だとか、ダイニングのように食べ物などをこぼして汚れやすい場所に敷かれるラグやカーペットに使われる素材です。
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結論からいえば、毛足が短くて密集しているループパイルのナイロン素材のラグが最も丈夫ということになります。
とはいっても、そのようなラグがあなたのお部屋のインテリアに合うのか、また肌触りなど、座ったり寝転んだりした時に居心地のいいと感じるラグなのかは別の話ですよね。
必ずしも丈夫なラグでなくても、日頃のお手入れをしていれば長持ちをさせることもできるのではないでしょうか。
ラグを長持ちさせる日常のお手入れ
お手入れといっても特別なことをする必要はないと思います。
するべきことは2つ、掃除機とブラッシングをこまめにすることです。
掃除機
掃除機をかける場合は、寝ている毛足を起こすようにさか目にかけるようにしましょう。
その時に、掃除機の回転ブラシのついたヘッドは便利なのですが、使い過ぎると繊維が抜けてしまうので注意が必要です。
ブラッシング
お掃除の時に、寝ている毛足はブラッシングで起こしておきましょう。
お掃除の時でなくても、寝ている毛足を見つけたらブラシで起こしておくといいでしょうね。
まとめ
毛足のあるラグ使っているうちにいずれへたってきます。へたってしまった毛足は、
- ブラッシング
- ドライヤーと蒸しタオル
- スチーム
- クリーニング
などで、ある程度は復活させることができますが、限度はあると考えた方がいいでしょう。
お気に入りのラグを少しでも長持ちさせるためには、日頃のお手入れが大切です。それでもダメな場合は、買い替えも考えた方がいいのかも知れません。
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