フロアベッドは背の低いとてもシンプルなベッドです。シンプルと言ってもベッドフレームにはいくつかのタイプがあるので、自分の生活にあったフレームを選ぶことができます。
フレーム
フレームは大きく分けるとボックスタイプとステージタイプの2種類があります。
ボックスタイプ
箱型のフレームを床に置き、その中の底板の上にマットレスが置かれているタイプです。フロアベッドの中では最も一般的なスタイルです。構造もシンプルなので比較的安価なのも魅力です。
ただし、フレームが直接床に置かれているため、マットレス下の通気性があまり良くなく、湿気が溜まりやすくなるのが欠点です。
ステージタイプ
箱型のフレームのフチがひさしのように張り出したタイプのフレームです。
基本的にはボックスタイプのようには小型のフレームの中にマットレスを置くスタイルが多いのですが、ひさしの分だけフレームのサイズが一般的なベッドよりも大きくなってしまいます。
このタイプのベッドは掛け布団がずれてもひさしがあるために、ベッドからずり落ちないというメリットがあります。
ロータイプ(脚付き)
フロアベッドのように低いタイプのベッドでも脚がついているタイプはローベッドと呼ぶようになります。しかしフロアベッドも含めて低いタイプのベッドの総称としてローベッドといういい方をしている場合もあるので、厳密な区別はないようです。
ベッドに脚があるのは別に珍しくはありませんが、脚があるとその分マットレスの下の空間が広くなり、湿気が抜けやすくなるというメリットがあります。その効果を高めるために底板にすのこを使ったフレームも多く見られます。
すのこ
ベッドの底板に「すのこ」を使ったフレームが多く見られます。すのこを使う理由は通気性を良くなるということです。
マットレスをずっと使っていればどうしても湿気が溜まってしまいます。時々陰干しでもできればいいのですが、なかなかマットレスを動かすことはできないものです。
マットレスが置かれているのがすのこの上であれば風通しも良くなり、湿気も逃しやすくなることでカビなどの心配が減ることになります。
棚付き(宮棚)
ベッドの枕元の板(ヘッドボード)は基本的に一枚板ですが、そこに棚を設けたベッドがあります。その棚を「宮棚」あるいは「宮」といいます。
宮棚のデザインはベッドにより様々で、その上にはメガネ、本、時計、スマホなどの物が置け、大変便利です。
宮棚にはライトやコンセントのついたものもあり、就寝中にスマホや携帯プレーヤの充電をすることができます。また、ライトは常夜灯として使えるものや、夜中に起きたときに足元を照らせるもの、読書などをするときに枕元を照らせるものなど、ベッドにより色々なタイプがあります。
連結ベッド
2台のベッドを連結して1台のベッドのように使えるようにしたベッドで、家族が一緒に寝られるベッドとしてとても人気があります。家族全員で一つのベッドに寝たいというような家庭に最適のベッドです。
ベッドのサイズにはセミシングルサイズからキングサイズまでの、一般的に6種類のサイズがあります。「連結ベッド」とはそのサイズの中から2種類を組み合わせて2台を専用の金具で連結できるようになっているベッドです。
一般的にはセミシングルサイズからダブルサイズまでの中からの組み合わせになりますが、中には3台以上のベッドを連結できるものもあります。
サイズのとしては、「ワイドキングサイズ」となり、そのサイズによって、「ワイドキング200、ワイドキング280」などといった表記の仕方をします。
「ワイドキング200」は幅100cmのシングルベッド2台、「ワイドキング280」は幅140cmのダブルサイズのベッド2台ということになります。
特徴としては複数のベッドをつないで1台のベッドとして使えるようにしているため、ベッドとベッドの間に隙間がなく、ピッタリと合わせられるように考えられています。当然、通常のベッドを2台並べれば、フレームの厚み分の隙間がマットレスの間にできてしまいます。