ラグを購入する際に迷うことの一つに毛足の長さがあります。長い毛足のラグを選ぶか、それとも短い毛足のラグを選ぶかは悩むところでしょう。
毛足の長いラグの代表であるシャギーラグはゴージャスなイメージもあって、いつの時代も人気があるようです。とはいっても近頃は、毛足の短いマイクロファイバーやウレタンのクッション入りのラグなどもとても人気のようです。
毛足の長さを選ぶ場合はまわりのインテリアとの兼ね合いもあるので、どちらがいいかというと一長一短ということになってしまいます。それぞれの長所や短所を知っておくとラグを購入する際に役に立つでしょう。
毛足の長いラグの場合
「毛足の長い」という表現をしていますが、この場合の「毛足の長さ」は漠然としたもので、何ミリ以上というふうに決まっているわけではありません。毛足の長いラグの代表はシャギーラグでしょう。またファーラグも毛足の長いラグに入るでしょう。
毛足の長いラグのメリット
高級感がある
まずは見た目の高級感でしょう。毛の長さと高級感は比例するように思います。ラグに高級感やゴージャス感を求めるのであればシャギーラグを選ぶに限ります。
肌触りがいい
シャギーラグなどは肌触りも最高です。フワフワの毛足が空気を含みボリュームがあり暖かく、そのクッション性には防音効果もあります。
ホコリが立ちにくい
また、毛足の長いラグをフローリングの上に敷くと長い毛足にホコリやゴミが絡むので、部屋にホコリが舞い上がりにくいというメリットがあります。これはみなさんが案外見逃しがちな毛足の長いラグのメリットです。
欧米の家庭でカーペットやラグを敷く目的の一つには部屋のホコリ対策があるそうです。
毛足の長いラグのデメリット
デザインが少ない
もう一つのイマイチはデザインラグが少ないというところです。毛足が長くなればなるほど隣り合った色と色の境目がボケてしまいます。ですから大きな柄のシャギーラグはあるのですが、殆どは何色かのカラー展開がされているだけです。
ゴミが溜まりやすい
シャギーラグはホコリが立ちにくいというメリットを書きましたが、そのホコリはどこへ行くのでしょうか…。それは毛足の中に溜まるのです。「毛足の長いラグの問題点は掃除が大変」といわれるのも納得です。
日頃から掃除機をていねいにかけることはもちろんですが、汚れが目立ってきたらクリーニングに出すようにした方がいいでしょう。

お掃除ロボが使えない
最近はルンバなどのお掃除ロボを使う家庭も多いことでしょう。そのお掃除ロボの苦手としているのが、毛足の長いラグなのです。
まず、厚みのあるシャギーラグはお掃除ロボは登れません。機種により差はあるでしょうが、ルンバの場合のぼれるのは2cmまでといわれています。厚みがある上に軽いラグだと、お掃除ロボが押しやってしまって、しわくちゃにしてしまいます。
また、ラグに登れたとしても長い毛足を巻き込んでしまって、ラグの上で止まってしまったり、毛足をほぐして痛めてしまうという自体も発生します。
お掃除ロボを使う部屋には、シャギーラグを敷かないというのが賢明でしょう。


毛足の短いラグの場合
毛足の短いラグは実際に毛足が短いものとギャベやキリムなどの伝統的なラグのように平織りのラグなど毛足のないラグもあります。
いろいろな種類のラグがあって選ぶのに迷ってしまいそうです。
毛足の短いラグのメリット
お掃除がしやすい
毛足の長いラグとは対象的にホコリやゴミが毛足の中に入り込みにくいので、軽く掃除機を掛けただけでゴミやホコリが取れてしまいます。汚れることが予想されるキッチンやダイニングなどでは、毛足が短いラグか毛足のないラグが多く使われています。自宅の洗濯機で洗えるラグも毛足の短いラグのほうが多いようですね。
デザインが多い
デザインのバリエーションも多く、最新のデザインから伝統的なデザインまで幅は広く、選ぶ楽しみも増えそうです。
ダメージの心配も少ない
また、長い毛足に比べ毛足のヘタリが少なく丈夫で長持ちするのは毛足の短いラグのメリットでしょう。
毛足の短いラグのデメリット
安っぽく見えてしまう場合も
デザインが豊富なのはいいのですが、逆にモノカラーのラグになるとシャギーラグなどと比べて少しさみしい感じがします。平織りのラグなどはただの布になってしまいます。
部屋の印象やインテリアを考え、それに合わせたラグを選ぶようにする必要があります。短い毛足のラグに見た目の高級感を求めるのであれば、やはりそれなりのデザインのラグを選ぶ必要があるでしょう。


毛足の長さによるラグ選び
毛足の長さによっていろいろいいところやイマイチなところがあるようです。では、ラグ選びを毛足の長さを基準に考える場合はどのようにすればいいでしょう。
基本的には毛足の短いラグをえらべばOK
毛足の短いラグはデザインや素材の豊富さがあります。掃除のしやすさも毛足の短いラグの方です。毛足が短ければ掃除機もかけやすいですし、毛足のないラグであればコロコロをかけるだけでゴミやホコリが取れる場合もあります。
バリエーションの多い毛足の短いラグであれば、あなたの部屋のインテリアに合うラグが見つかるでしょう。
大切な部屋には高級感のある毛足の長いラグ
毛足の長いラグは、その毛足をボリュームを維持していく必要があります。ということは頻繁に歩き回るような場所では毛足のヘタリが早まり、ラグの寿命も短くなってしまいます。
毛足の長いラグを敷くのであれば日常あまり使わない応接間などがおすすめです。応接間であれば毛足の維持もできますし、高級感が必要な場所でもありますよね。
それ以外であれば、ソファセットの脚もとなど高級に見せたい場所に敷けばいいでしょう。


まとめ
重要なのはラグを敷く部屋のインテリアに合うラグを選ぶこと、それにその部屋の使用目的に合うラグを選ぶことです。
人が比較的多く通る場所や床の保護であれば毛足の短いラグやカーペットがいいでしょう。また、インテリア性を重視して部屋を格調高く見せたいのであれば、毛足の長いシャギーラグを選べばいいでしょう。
またラグの購入の際は、部屋の掃除やラグのメンテナンスのことも考えておく必要があるでしょう。