ジョイントマットを購入しようと思ったけど、デメリットが気になって、購入するがどうか迷ってしまうことって、よくありますよね。ジョイントマットはとても便利なのですが、どうしてもデメリットは存在してしまいます。
デメリットの中にはその素材の持つ性質なのでどうしようもない場合もあるのですが、でも、ちょっとした工夫とあなた自身の考え方で克服できるデメリットもあります。
よくあるジョイントマットのデメリット
どのようなデメリットがあるのかというと…
- 見た目が安っぽい
- 重いものを載せているとだんだん変形する
- 隙間にゴミが入る
- 赤ちゃんが剥がしてしまう
- 汚れが目立つ
- フローリングとの段差が気になる(特に厚手の場合)
- ドアが開かなくなってしまった
- 床暖房の上で使えない
各ご家庭特有の問題点もあるでしょうが、主なデメリットはこのようなところでしょうか。
ジョイントマットのデメリットの解決方法はあるでしょうか?
すべてのデメリットを解消するのは無理かもしれませんが、ちょっと考えてみたいと思います。
1. インテリアの素材として使えない、見た目が安っぽい
安くて手軽に使えるというのが、ジョイントマットのメリットの一つなので、ある程度の安っぽさはしかたがないのかもしれません。
まさか、高級なソファや調度品のある応接間に、ジョイントマットを敷くことはないでしょう。
やはり、子供部屋とか、日常的に赤ちゃんを寝かせておくような部屋など、ジョイントマットを敷く場所を選ぶことで、見た目の安っぽさはデメリットではなくなるのではないでしょうか。
2. 重いものを載せていると、跡がついたり変形してしまう
これもよくデメリットとしてよく挙げられますよね。
ジョイントマット の材質はEVA樹脂といって、固めのスポンジのような素材です。サンダルやお風呂マットなどに使われているので、みたことはあるでしょう。
その上に重いものが乗れば、その部分が潰れて、どうしても跡がついてしまいます。また、その隣のマットとの接合部分に、段差やすきまができることもあります。
重いものをのせている期間が短ければ、EVAは弾力のある素材なので、自然と回復してきますが、期間が長ければ長いほど、回復しにくくなってきます。
解決方法としては、ジョイントマットの上に長期間重いものをのせないようにすることです。
まずは、家具にかからないようにジョイントマットの配置を決めるようにすればいいのではないでしょうか。
また、ジョイントマット の上に、背の高い家具を置くと不安定になる場合もあります。地震の時などに転倒の恐れがあるので、あまり背の高い家具は載せないようにした方がいいですね。
もし、家具にかかっても、ジョイントマットはカッターなどでカットができるので、家具を避けて敷くことができます。
3. 隙間にゴミが入る
普段はあまり気が付かないのですが、たまにジョイントマットを外してみると、床にジョイントマットのつなぎ目に沿って、ゴミやホコリが溜まっているのに気がつくことがあります。
普段ジョイントマットの上で生活をしているうちに、つなぎ目からゴミやホコリが侵入してしまうのです。
一番いいのは、毎日掃除機がけをすることですが、それでもある程度は細かいホコリなどが入り込んでしまいます。
そこで考えられるのは、隙間をふさいでしまうということです。ジョインとマットの裏面から粘着テープを貼って、つなぎ目をふさいでしまいましょう。ガムテープでもいいのですが、はがす時にジョイントマットがかけてしまうことがあるかもしれないので、なるべく粘着力のあまり強くないテープを選びましょう。
4. 赤ちゃんが剥がしてしまう

赤ちゃんがハイハイを始めて、行動半径が広くなってくると、ジョイントマットを剥がすという事件が多発してきます。そして、そのたびにジョイントマットをはめ直してまわり、イライラを募らせるというお母さんは多いのではないでしょうか。
そのつど「ダメですよ」と注意をしても、赤ちゃんにとってジョイントマットは面白いオモチャですから、なかなか止めることはないでしょうね。
赤ちゃんのジョイントマット剥がしを防ぐ方法はいくつか考えられます。
- ジョイントマットの縁の裏を両面テープで固定する — 粘着力が強いと剥がす時に床を傷つける心配があるので、なるべく接着力の弱いテープを使ったほうがいいでしょう。
- ジョイントマットの上をラグで覆う — ジョイントマットは、小さな子供や高齢の方のおられる家庭などで、転倒でのケガの防止や床面の保護が目的で使うでしょうから、上に敷くラグもなるべく薄手のものを選んだほうがいいでしょう。ラグが厚手だと、ジョイントマットの弾力にラグの弾力がプラスされて、かえってバランスを崩しやすくなるかもしれません。
- ベビーサークルを使う — ジョイントマットの内側をベビーサークルで囲て、行動を制限することで、ジョイントマットのフチを剥がされてしまうことは防げるでしょう。
5. 汚れが目立つ

ジョイントマットの最大のメリットは、必要なジョイントマットだけをつけはずしできるということです。
汚れが目立ってきたら、汚れたジョイントマットだけを外して洗ってしまいましょう。
また、汚れや痛みが酷すぎるという場合は、そのマットだけ新しいジョイントマットに、取り替えることもできます。
6. フローリングとの段差が気になる(特に厚手の場合)
これもよくジョイントマットのデメリットとしてあげられるようですね。
床面とジョイントマットの段差も気になることの一つですよね。爪先が当たって毛つまづいたり、ジョイントマットをはがしてしまう原因にもなります。
また、歩行器を使っている赤ちゃんなどは、ジョイントマットの段差に引っかかって、転倒してしまうかもしれませんよね。
ジョイントマットの中には、サイドパーツのフチが斜めにカットされていて、段差ができないようになっているものもあります。
そうでないマットは、ホームセンターで売られているような、段差解消用のスロープを使うのもいいのではないでしょうか。
その場合に、ジョイントマットとスロープとの厚みの差を確認しておく必要があります。同じ厚みがない場合は、ジョイントマットより厚めのスロープを選んでおいて、ジョイントマットの下にダンボールを敷くことなどで、調節するようにすればいいのではないでしょうか。
7. ドアが開かなくなってしまった
この場合は、ジョイントマットの購入前に、忘れずに確認して必要がありますよね。敷き終わった後でドアが開かないのに気がついたのでは、やる気もなくなってしまいますよね。
ドアだけではありません。チェストの一番下の引き出しや、クローゼットの扉などもジョイントマットに引っかかって開かないということもあります。
これは購入前に、ドアや引き出しを開けた時の隙間を確認しておく必要があります。
8. 床暖房の上で使えないのでは
以前は、床暖房に上にジョイントマットを敷くと、熱で変形してしまうことがありましたが、最近のジョイントマットは、床暖房・ホットカーペット対応の製品が当たり前になってきました。ですから、あまり心配はいらないでしょう。
でも、中には床暖房・ホットカーペット対応でなないジョイントマットもあるでしょうから、購入の際は、“床暖房・ホットカーペット対応”の表示は必ず確認しましょう。
ジョイントマットの購入は計画的に
デメリット7の、ジョイントマットを敷いてみたらドアが開かなくなってしまった、というようなことは、マットの厚みとドアと床との隙間の差によるものなのですが、この場合は、部屋のどの場所にどのように敷くのか、どこにどのような家具があるのかを調べておくなど、前もって調べてから購入する必要があります。
また、ジョイントマットはお部屋の畳数に合わせてセットになっている場合があります。商品説明にも江戸間の場合何枚、京間の場合何枚などと説明が載っていますが、案外、間違うのが洋間の場合です。
畳敷きではない洋間の場合、この部屋は6畳だとか、8畳だとか思っていても微妙にサイズがずれている場合があります。実際に部屋のサイズを測ってからジョイントマットの必要枚数を決定したほうがいいでしょう。
ジョイントマットは自由にカットができる

ジョイントマットの段差が気になることがあります。急いでいる時なんか、ちょっとつま先を引っ掛けたりして…、赤ちゃんやお年寄りなどはそれで転倒したりしては危ないですよね。
ジョイントマットの中にはサイドパーツのフチが斜めにカットされているものもあります。そのようなマットを選択されるのがいいでしょう。そうでなければ自分でカットすることもできます。
ジョイントマットの素材は柔らかいEVA樹脂なので、ハサミやカッターで自由にカットすることができます。自分でカットするのに自信がなければカット済みのサイドパーツのついた製品を選ぶことになります。
ジョイントマットは必ずスペアを用意しておく
ジョイントマットは恒久的に使えるものではありません。使っているうちに、キズついたり、汚れたりするものです。キズを修復できたり、汚れを拭いたり、洗ったりして綺麗になればいいのですが、それも限度があります。
最悪の場合は新しいものと交換してしまえばいいのです。ジョイントマットのいいところはマットを一枚一枚交換できるということなのです。カーペットやラグではそうはいきませんよね。
まとめ
ネットなどでは、ジョイントマットのメリット・デメリットなどというサイトが多く見られます。デメリットといっても最初に書いたとおりちょっとした工夫や考え方次第で解消できるものなのです。それよりもメリットの方に注目してください。
どんな間取りの部屋にも敷けて、クッション性かよく小さな子供にも安全、防音対策にも期待できる、断熱性もいいので床からの冷気をシャとアウトできる、etc.。
近頃は、赤ちゃんが生まれたら、ジョイントマットを購入する家庭が多くなってきました。ジョイントマットは赤ちゃんや小さな子供のいる家庭で、安全や防音対策にとても効果のある素材です。
これから、ジョイントマットを購入しようが考えている、ご家庭では部屋のサイズやドア、家具の位置などをちゃんと調べてからにしましょう。