ネコってとても静かなペットですよね。イヌのように吠えないし歩く時もほとんど音を立てません。また散歩の必要もないのでマンション住まいの方でも、隣近所にあまり迷惑をかけずにネコを飼うことができます。
ところが静かだと思ったのが大間違いで、時には家の中を走り回ることもありますよね。なぜか昼間よりみんなが寝静まった真夜中に、突如、運動会を始めるのです。これが真夜中ということもあって、階下のお宅への迷惑ということになってしまいます。
防音ラグがオススメ
そのような場合は防音機能のあるカーペットやラグがオススメです。ジョイント式のコルクマットもいいですね。キャットタワーの下に敷いておくと飛び降りた時の音を軽減することができます。まだ若い猫だったら防音用でなくても普通のカーペットを敷くだけで、走り回る音も階下への影響がない程度には軽減できるでしょう。
でも猫が走り回る範囲が部屋の中だけならカーペット・ラグ・コルクマットなどで騒音は防げるのですが、廊下やキッチン、ダイニングなどと行動範囲が広い場合、前面にカーペットを敷くのも大変はことになりますよね。
ネコについて
でも、そもそもネコはなぜ走り回るのでしょうか、それも夜中に限って…。
それはネコは元々夜行性の狩猟動物だからなのです。
現在の家ネコの起源はリビアヤマネコが原種とされています。イヌの場合人類がまだ狩猟に頼っていた時代から猟犬や番犬として人間の生活の中に入っていました。ネコが我々の生活の中に入ってきたのはイヌより遅く、人間が農耕を始めた頃からになります。
農耕が始まり、収穫物を保存する際にその頃の人々にとってネズミの害が深刻になってきます。その時にネコがネズミから穀物を守る番人としての役割が出てくるのです。そして我々の生活の中に入ってきます。
ネコの真空行動
ということで、ネコは元々持つ狩猟の本能が家で飼われるペットとなった今も残っているのですね。
このように、それまでおとなしくしていたネコが、突然、家中をドタバタを走り回る行動を「真空行動」と呼びます。飼い主の間では「ネコの運動会」などとも言われていますよね。本来夜行性で暗くなってから狩りに出ていたため、昼間に十分休憩を取り夜の狩りに備えているのですね。
ですからこれは異常な行動ではなく、無理やりやめさせることはできません。これを叱って無理やりやめさせてしまうと、逆にストレスがたまってしまうかもしれません。

やめさせることはできるのでしょうか?
とはいえ、このような「ネコの運動会」、なんとかならないかという方もおられるでしょう。夜中にドタバタという音で目が覚めたり、階下のお宅から苦情が来たりすることもあります。この行動をやめさせることはできるのでしょうか。
これは前述した通り、ネコの習性によるものなので、むやみに叱ることは逆効果です。まず、これはネコの習性だということを理解してあげましょう。その上で叱るよりも、させない工夫をした方がいいと思います。
解決方法
その1:昼間ネコが一人でいる時に退屈させないような環境を作りましょう。
カーテンを閉めてしまわずに、ネコが外の風景を見られるようにしたり、ネコは三次元に移動する動物なので、床を歩き回らせるだけではなく、例えばキャットタワーを置いたり、棚の上や家の作りによっては梁の上を歩けるようにするのもいいかもしれません。
その2:夜、帰宅してから寝るまでの間はネコと十分遊んであげましょう。
肉体的にも精神的にも充実すれば、夜中も静かに寝てくれるかもしれません。また寝る前にオモチャなどを使って、ネコにジャンプを飽きるまでさせると、夜中に運動会をしなくなるという方法も効果があるようです。ネコはあまり持久力がない動物だそうです。
やってはいけないこと
叱ったり大きな声を出すことは絶対やめましょう。返ってネコをあおることになります。またおとなしくさせるのに、おやつを与えるのもダメです。ネコが誤解して暴れるとおやつをもらえると思ってしまうからです。

まとめ
マンションなどの集合住宅にお住いの方々は、階下のお宅への騒音問題に気を使われることと思います。ネコの運動会も階下のお宅への迷惑になる場合もあります。
カーペット、ラグ、コルクマットなどでそれらの騒音を防ぐこともできますが、ネコの習性を理解してストレスが溜まらないようにしてあげることで、そのような騒音問題を防ぐこともできるのですね。
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