ワンルームの場合はその一間が生活のすべてになります。せめてキッチンでも別になっていればいいのですが、そのキッチンもワンルームの中に入っている場合もあります。その中で生活を成り立たせるにはそれなりの工夫が必要だと思うのですが、ここでは特にベッドを中心に考えてみます。
ワンルームの部屋に収納スペースはあるでしょうか?
これはワンルームに限ったことではないのですが、収納スペースの有無やその数はとても重要です。収納スペースがなかったり足らなかったりすれば、その分収納用の家具が部屋を占拠することになってしまうのですからね。ただでさえスペースと必要とするベッドがあるのです。収納スペースの有無は生活にとても大きく関わってきます。
収納スペースも確保できる収納ベッド
まずは部屋を選ぶときに収納スペースが十分ある部屋を選ぶべきだと思うのですが、そう行かない場合も当然あります。その場合には収納ベッドにするという選択肢もあります。収納ベッドはベッドの床板の下が収納スペースになっているので、ベッド下にいろいろなものを収納しておくことができます。
収納ベッドには、大きく分けると「引き出しタイプ」と「跳ね上げタイプ」があります。引き出しタイプはベッドの下に2~3杯、多いものでは5~6杯の引き出しがついていて、いろいろなものを整理しておくことができて便利です。
一般的には引き出しタイプでいいでしょうが、中には普段あまり使わないような大きなものを片付けたいと考える方もおられるでしょう。例えば、海外旅行用のスーツケースやゴルフバッグ、釣り竿、部屋を模様替えしたときに使わなくなったラグとかいろいろあると思います。そのようなものは引き出しタイプでは無理なので「跳ね上げタイプ」を選べがいいでしょう。
跳ね上げタイプはベッドの床板の下がまるまる収納スペースになっているので、結構大きなものもしまっておくことができます。
収納ベッドではベッドを置きながらそのベッドの広さの収納スペースが確保できるので、とても効率の良いベッドです。
部屋にソファを置きたいですか?
ワンルームの部屋でもソファがあるととても便利ですよね。テレビを見るときにゆっくりくつろいで見ることができます。疲れたときにもゴロンと横になれたりして、とても重宝します。
でも、ソファも部屋の中でそれなりにスペースを取ってしまいます。ベッドは寝るためにはどうしても必要な家具です。ソファを置いて部屋が狭くなるのであれば、ソファを置かないほうがいいでしょう。その分部屋のスペースを広く使うことができます。
ソファベッドやデイベッドという選択肢も
どうしてもワンルームにソファを置きたいのであれば「ソファベッド」や「デイベッド」を選ぶという考え方もできます。ソファがベッドを兼ねることができればそれに越したことはありません。
ソファベッドは背もたれを倒すことで、ベッドとして使うことができるものです。デイベッドもベッドとソファを兼ねている点ではにているのですが、背もたれはあっても倒れなかったり、背もたれがないものもあります。デイベッドはソファというよりもベンチの印象が強いですね。
でも、ソファベッドにしろデイベッドにしろ、問題点はソファとして使っているときに布団や毛布などはどこに片付けるかという問題。中には収納付きのソファベッドなどもあるようですが、そうじゃなかったら…。
また、毎日毎日布団の上げ下ろしができるかという問題も。便利だと思ってソファベッドを購入したはいいけど、ずっとベッドのまま。それなら普通にベッドを買っておけばよかったのでは…。ソファベッドに比べれば普通のベッドのほうが安く手に入ります。そこはよく考えておく必要があります。
その他のワンルーム向きのベッド
収納ベッドやソファベッドなどはワンルームという狭いスペースをいかに有効に使うかという点から見てきましたが、それ以外にもワンルームに向いているベッドがあります。
ロフトベッド
ロフトベッドはベッド本体が高く持ち上がっており、ベッドの下に広いスペースが確保できます。よくある使い方としては、ベッドの下に机をおいて勉強スペースにしたり、ソファを置いてくつろぎの空間に、あるいはクローゼットとして使ったりと使い方は様々。ベッドを支える足はあるものの、ベッドが高く持ち上げられているため、まるでベッドのスペースを考慮に入れないかのような部屋づくりができます。
折りたたみベッド
使わない時にベッドを折りたたんで、部屋の隅などの開いた隙間に片付けておけるベッドです。普段はベッドとして出したままにしておき、来客などのときは片付けてベッドのない広い部屋として使う事ができます。でも、あくまでも簡易ベッド的な印象なので、日常使いにはあまり向かないかもしれませんね。
ベッドは部屋のどこに置く?
部屋の中でのベッドの位置で最も多いと思われるのは、出入り口から離れた部屋の角ではないでしょうか。出入り口の近くだとキッチンが近いことが多いので湿気の心配がありますよね。反対側だと窓際にもなるでしょうから、日差しも入ってベッドには一番いい場所ではないでしょうか。
あとは、他の家具の関係や部屋の中での動線の関係を考えながら決めればいいのですが、気をつけなければならないのがコンセントの位置とか空調の位置など、もともと部屋に据え付けられていて以後かせないものの位置です。
コンセントがベッドで隠れてしまうと不便ですし、エアコンも風が直接当たるような位置では体が冷えすぎてよくありません。エアコンの真下も、音が気になるかもしれませんし、古いエアコンだと水滴が滴り落ちてくるかもしれませんね。
部屋の真ん中に置くという手も…
一層のこと部屋の真ん中においてみるのもありかもしれません。寝室専用であれば、ベッドの頭側を窓際にくっつけて、部屋の真ん中に置くという例があります。ほかに家具をほとんど置かない寝室であればいいのですが、生活の場を兼ねたワンルームだと、ベッドによってスペースが分断されてしまいます。でも、ベッドの左右に壁がないわけですから、かえって開放感があって落ち着けるともいえそうです。寝ることを一番に考えるのであれば、これはアリでしょう。
…ということで
ワンルームに済む方はほとんどが学生さんとかサラリーマンの一人暮らしの方でしょう。一人暮らしであれば、誰に気兼ねするわけでもなく部屋を自由にアレンジできます。それもまた一人暮らしの楽しみの1つ。お気に入りのベッドを手に入れて、ああでもないこうでもないと、いろいろ考えてみてください。
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