ラグでおしゃれに防音対策

ラグ・カーペット
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ラグやカーペットを敷く理由は皆さんそれぞれでしょうけど、中には防音対策として購入される方もおられると思います。

フローリングの床などでは、歩き回ったり、何かものを落とした時の音などは結構大きな音として響きます。子供達が走り回ったり、イスやベッドから飛び降りたりする音もうるさく感じるものです。特にマンションなどの集合住宅などにお住いの方は、階下のお宅への気遣いが大変です。このような生活騒音は社会問題にもなりかねません。

そのようは場合に、ラグやカーペットで防音対策をしようというわけですが、果たして敷いただけで騒音が防げるのでしょうか。ラグやカーペットの中には防音効果をうたった製品が多くあります。そのようは製品には「ΔLL( I )-6」や「LL-35」などという表示がある場合があります。

これらは防音効果(遮音効果)の程度を表した数値です。これらの数値の見方を知っていると、ラグやカーペットを購入する際の目安になると思います。

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防音と遮音の違いは

防音という言葉は騒音などの音を防ぐことを表した言葉で、防音の中には遮音、吸音などがあります。

遮音とは:空気中を伝わって胃が音を壁材などで遮断して外部へ音が伝わるのを防ぐことを言います。
吸音とは:壁や天井などに音が当たった音を吸収して反響を防ぐことを言います。

ですから、防音とは遮音と吸音を合わせていう言葉ということなのですね。しかし一般的に防音という言葉でイメージされるのは遮音が多いような気がします。

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床下への騒音にはLLとLHがある

階下へ伝わる騒音には「軽量床衝撃音(LL)」と「重量床衝撃音(LH)」があります。その違いは、
LL(level light)軽量床衝撃音:スリッパで歩いたり、スプーンや食器を落としたり、椅子を引いた時などの日常的に出る音。
LH(level heavy)重量床衝撃音:子供が椅子から飛び降りたり、ボールを床に落とした時の音。

イメージとして、軽量床衝撃音はパタパタとかコトンといった何か軽いものが床に当たる音や床をする音。重量床衝撃音はドシン、ゴトンなどの重さのかかった音のような印象がします。また、この軽・重の衝撃音を防ぐ性能が遮音等級ということになります。

そして、その衝撃音を表す基準として「ΔL等級」と「推定L等級」があります。

ΔL等級とは

床の衝撃音のレベルを表し方として、現在「ΔL等級(デルタ・エル・とうきゅう)」が使われています。
軽量床衝撃音を「ΔLL1〜5等級」で表し、重量床衝撃音を「ΔLH1〜4等級」で表し、数字が大きくなるにしたがって、遮音効果が高くなることを表しています。

また、床材によってカテゴリーⅠとⅡがあります。
カテゴリーⅠ:カーペットやビニル系床材など、直張り防音フローリングの多く
カテゴリーⅡ:乾式二重床や発泡プラスチック系床、浮き床や畳

具体的な表示方法は、
軽量床衝撃音でカテゴリーⅠ、等級5の場合は「ΔLL(Ⅰ)-5等級」
重量床衝撃音でカテゴリーⅡ、等級4の場合は「ΔLH(Ⅱ)-4等級」
と表します。( )の中のⅠ、Ⅱがカテゴリーです。

推定L等級

衝撃音の表し方として最近は「ΔL等級」が使われているのですが、「推定L等級」という表し方もあります。
推定L等級も「軽量床衝撃音」と「重量床衝撃音」があり「LL-35」や「LH−40」というように表します。推定L等級の場合はデルタL等級とは反対に、数字が小さくなるにしたがって、遮音効果が大きくなり、衝撃音が伝わりにくくなることを表しています。

現在の床衝撃音の表記は「ΔL等級」が標準

今まで、床材やラグなどの床衝撃音の性能を表し方として「推定L等級」が使われていましたが、現在は試験方法や条件が統一された「デルタL等級」での表示が多くなってきました。防音性能を歌ったラグなどでも「LL-35」といった表示から「ΔLL(Ⅰ)-6」といった表示へ変更されつつあります。

ΔLL(Ⅰ)-6のラグを敷いたから防音は完璧?

残念ながら、そういうわけにはいきません。防音ラグやカーペットはあくまでその上に加えられた衝撃音に対して効果があります。ですから、それ以外の音、例えば子供が大声を出して騒ぐとか、大きな音で音楽をかけるといったような音に対しては、効果があまり期待できません。

騒音は必ずしも、床から階下へ伝わるとは限りません。音によっては壁や柱などの構造物から振動がまわりへ伝わる場合もあります。また、窓から外を回って音が伝わる場合もあります。そのような騒音に対しても防音は、また別に考える必要があります。

でもそうではない、例えば、子供たちがドタドタ走り回る、座る時に椅子を引く音が響く、などといった音に対しては防音ラグを敷くことで相当軽減できるわけです。

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びっくりカーペット

まとめ

家庭内から出る音は生活をしていれば出て当たり前の音なのですが、時と場合によっては隣近所にとても迷惑になってしまう場合があります。特にマンションやアパートなどの集合住宅などでは気をつけなければならない問題の一つです。

些細なことでも隣近所との関係がギクシャクしてしまうのは良くありません。遮音性能の高いラグやカーペットを敷くことでそれが解消されればそれに越したことはありませんよね。

そのための参考として、防音の目安となる「ΔL等級」を知っていれば、新しくラグやカーペットを買う際の参考になると思います。

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