ラグを洗ってみようって思ったことありますか。重いしかさばるので、あまり自分で洗おうとは思わないでしょう。でも、最近は自宅の洗濯機で「洗える」ラグが多くなってきているので、洗ったことのある方もおられるでしょうね。
ラグはリビングや子供部屋などの床に敷いて、その上を歩き回るだけにインテリアの中でも汚れやすいと言ってもいいでしょう。特にお気に入りのおしゃれなラグだった場合、汚れがひどくなったからといっても、そう簡単には買い換えたくはないものです。
でも、家族がみんな集まるリビングルームなどに敷いてあるラグなどは、汚れるのを覚悟しなければいけません。
そこで誰もが思うことが、ラグが洗えればということ。ところが、ラグを洗うというのは昔からできていたことで、クリーニング店に持っていけば専門の方がラグをきれいに洗ってくれます。でも、ここでいう洗えるラグというのは、家庭の洗濯機で洗うということです。
赤ちゃんのいる家庭では洗えるラグは必要
赤ちゃんのいるご家庭で、おしゃれなラグを買って失敗した方はいませんか。生まれて数カ月まではいいのですが、ハイハイができるようになって動き回れるようになったら要注意です。
ちょっと目を離した隙に、テーブルの上の食器をひっくり返したりして、ラグの上に離乳食がべったり、ということも起こるでしょう。
また、赤ちゃんの体調が悪い時もあるでしょう。それに気がつかず、赤ちゃんをラグの上で遊ばせておいたら、ラグの上に戻してしまった、ということも起こり得ます。
とはいっても、赤ちゃんがいれば色々と周りを汚すのは当たり前。床の上に何も敷かないという選択肢もありますが、硬いフローリングの床で赤ちゃんを遊ばせておくことを考えたら、赤ちゃんのためにも、クッション性のあるラグを敷いたほうが安全でいいでしょう。
だったら、最初から汚れることを想定して、洗えるラグを選んでおいたほうがいいでしょうね。
洗えるラグのメリット
洗えるラグの中には洗濯機が使えなくて、手洗いしかできないものもあります。ラグを購入数r際は注意しなければいけないのですが、いずれにしろ自宅で洗えると色々なメリットがあります。
自宅で洗うなら経済的
何といってもお金がかからないというのはいいですね。クリーニングに出すと何千円もかかってしまいます。それにかさばるラグをクリーニング店まで持っていって、持って帰ってくるのも面倒に感じるでしょう。
それを考えれば、自宅でラグが洗えるのはとても経済的で楽にまります。
好きな時に洗える
ラグの上でミートソース・スパゲティを食べていたら、うっかりひっくり返しちゃった、トマトソース系の料理をひっくり返すと、広い面積が汚れて色も目立ちますよね。
そのような時に、さっとラグを外して洗濯機へ放り込めば、すぐにきれいにすることができます。ソース系の汚れはスピードが肝心です。
汚れに対するストレスが減る
おしゃれなラグを敷いていても、洗えないラグでは汚すことに対して、とても神経質になってしまいます。
赤ちゃんがいる家庭では汚されるのが心配で、赤ちゃんを自由に遊ばせることもできなくなってしまっては、赤ちゃんのためにもなりませんし、お母さんもストレスが溜まりますよね。
洗えるラグなら、少々の汚れには気にとめる必要はありません。自宅で洗えるのならお金もかからないしすぐに洗えるからです。
洗えるラグのデメリット
一般的にはラグのクリーニングは、専門の業者に任せるもので、自宅で洗えるものではありません。ですから、「洗える」というのはとても便利なプラス機能なので、デメリットがあるというのもおかしな話かもしれませんね。
高級なラグは無理?
洗えるラグというのは、ある程度限られてしまいます。それはラグについているタグやカタログを見れば、洗えるかどうかがわかります。
でも、どうやら洗えるラグは比較的低価格帯に絞られているようです。もちろんサイズの問題もあります。まさか何十万もするペルシャ絨毯を家で洗おうとは思わないでしょうし、洗おうとしたところでとても不安でしょう。仕上がりになんの保証もありません。いわゆる「自己責任」というやつです。(実際は自宅で洗う方もおられます。しかし、特に天然素材のラグは色落ちやツヤの低下などがおこらないとも限らないようです。)
ということは、自分が欲しいと思ったラグが、必ずしも洗えるとは限らないわけで、選択肢も狭くなってしまうということでしょうか。
でも、最近の低下各隊のラグはカラーやデザインのバリエーションも多く、探してみればお気に入りのラグが見つかるかもわかりませんよ。
ラグは乾きにくい
自宅で毛布を洗うことってありますよね。でも毛布はほかの衣類と比べて、なかなか乾きにくいですよね。季節や天候にもよるのですが、朝洗って夕方になってもしとっとしていることがあります。ラグはなおさら乾きにくいのです。
毛布のサイズはせいぜい人ひとりが寝られるサイズですが、ラグの場合はもっと大きくなる場合が多いですよね。真夏のカラッとした乾燥した日でなければ、二日ぐらいは余裕を見ておく必要があります。
水を吸って重くなったラグを扱うのは大変
繊維が水を含むとそれなりに重くなります。ある程度大きなラグだと洗濯機には入らず、風呂場か庭やベランダに広げての手洗いになるでしょう。広げて洗えるのならまだましですが、狭い風呂場でラグを折ったり折り返したり、ひっくり返したり、というのは結構重労働になるでしょう。
洗えるラグを購入する際に注意しなければならないこと
ということで、家でラグが洗えるというのはとても便利で、経済的にも時間的にもいいことなのですが、洗えるラグを購入する場合にいくつか注意をしておいたほうがいいことがあります。
まず、洗えるラグがあなたの家の洗濯機でも入るとは限らないということです。いざ洗おうとしたらラグが洗濯機に入らない、入ったけどギュウギュウで洗濯機が回らない、なんてことではただの笑い話にしかなりません。購入する際にまず確認しておかなければいけないことです。
次に、どんな汚れでも落ちるわけではないということも挙げられます。洗濯機も高機能のものが出てきていますし、洗剤も色々な汚れに対応できるいいものが出てきています。でも洗濯をしていてもすべての汚れが落ちるわけではないでしょう。家庭ではなかなか落とせない汚れもあるものです。
また、洗えるラグにはいろいろな製品が出ていますが、気に入ったラグが洗えるラグとは限らないということもいえます。高級なラグほど家庭で洗濯できないものが多くあります。家の洗濯機で洗えるペルシャ絨毯なんて聞いたことはないでしょう。ということである程度選択肢は限られてしまいます。
家の洗濯機で洗えないラグを購入した場合
洗えるラグを購入したはいいけれど、家の洗濯機で洗えないということが判明した場合、一番手っ取り早いのはやはりクリーニング店に持っていくことです。でも、まだまだ解決方法があります。
お風呂で洗う
それはお風呂で洗う方法です。浴槽にぬるま湯と洗剤を入れてラグを洗うのです。手で洗うのは大変なので、足で踏み洗いをすることになるのですが、普通の洗濯物のようにくしゃくしゃの状態で足で踏み洗いをするとラグをボロボロにしてしまうかもしれないので、畳んだ状態で洗ったほうがいいでしょう。
コインランドリーで洗う
お風呂で洗うのが大変な場合は、コインランドリーを利用するという手があります。コインランドリーであれば家庭用の洗濯機よりも大型の洗濯機が使えるので、まず洗えないラグはないでしょう。ただ、料金がかかります。でも、感想まで含めても2,000円はかからないでしょうから、クリーニングに出すよりは安上がりですし、自分のスケジュールでクリーニングができます。ただ、待っている間の時間つぶしは考えておかなければいけません。
ラグの洗い方
日々のお掃除で掃除機をかけていても、汚れにはなかなか気がつかないものです。思い立った時に一度お洗濯をしてみましょう。
カーペットより小さいとはいえ、ラグはかさばるので自宅で洗うのはなかなか大ごとのような気がしますが、自宅でも洗えるのでご紹介をします。
1. まず、洗えるのかどうかをタグや裏面のシールを見て確認します。
水洗い不可やドライのマークが付いていたら家庭では洗えないのでクリーニングに出しましょう。
2. ホコリや食べ物のカスなどのゴミを取りましょう。
掃除機や粘着ローラーを使ったり、物干し竿にかけて布団叩きなどで叩いてホコリやゴミを取ります。
3. 目立つ汚れがある場合は前もってとっておきます。
衣服のエリ汚れを落とすように、洗剤の原液をつけてしばらく置いたあとブラシで軽くたたくようにして汚れを落としておきます。
4. 洗剤を準備します。
洗剤は中性洗剤、またはおしゃれ着洗い用の洗剤を用意します。蛍光剤が入っていない洗剤を使えば、色落ちなどを防ぐこともできます。
5. 洗濯機に入れます。
洗濯機で洗う場合は、なるべく汚れた部分が外側になるように屏風のようにたたんで洗濯ネットに入れます。洗濯ネットがない場合麻ひもなどで結んでも大丈夫です。
・洗濯機が使えない場合、お風呂の浴槽にぬるま湯を入れ、そこに洗剤を入れて洗うこともできます。洗剤を入れ1時間くらいつけ置きをすると汚れが落ちやすくなります。
6. 洗濯機で洗います。
洗濯機にコースがある場合は、大物洗いコースや毛布コースにセットして洗います。そのときに衣類用の漂白剤を入れればシミの分解や除菌・除臭などの効果も期待できます。
そのあとに柔軟仕上げをすれば、ふんわりソフトに仕上がり、洗濯ジワも減ります。
7. ラグを干します。
自宅でラグを洗う場合はまず干す場所を確保しておく必要があります。水で濡れたラグはそこそこの重さがあります。毛布やタオルケットのようにいきません。
なるべく風がよく通るように、 洗い終わったラグを干す場合は物干し竿を2本使い、M字型になるように干します。風の通りがよくなり乾きやすくなります。
物干し竿が1本しかない場合は、干したラグの内側にハンガーを何箇所かかければ多少広げて干すことができます。
ラグはよく乾燥してから部屋に取り込みましょう。生乾きに状態で部屋に取り込むと、面積が広いだけに臭いが気になります。
洗濯の頻度は?
ラグはそう頻繁に洗わなくてもいいと思うのですが、半年か一年に一度は洗ったほうがいいでしょう。洗いすぎるとかえってラグの風合いを落としてしまう恐れもあります。
ただ、赤ちゃんや小さな子供のいる家庭で、床の汚れ防止のために敷いてあるのであれば、ひと月かふた月に一度は洗うほうがいいでしょうし、汚れが目立つようなら、その都度洗うことが必要ですよね。
おすすめは毛足のない[キルトラグ]
赤ちゃんや小さな子供がいて、すぐ汚すので高価なラグは敷けないと考えているなら、おすすめは「キルトラグ」です。
キルトラグは、ラグの表面にキルティング加工がされた、とても家庭的で素朴なラグです。
使われている素材も天然素材から化繊まで豊富で、デニムやスェットなどが使われたラグをあって、最近は洗濯機で丸洗いができるものが多く出回るようになっています。
中芯にウレタンが使われているものが多く、中には10cmぐらいのものまであります。あまり厚いと自宅で洗うということができなくなりますが、クッション性がいいので、子供達の危険防止にはとても効果があります。
価格も安価なので、床の汚れ防止に敷くのであれば何枚か用意して、季節ごとや汚れるたびに洗った清潔なラグに取り替えるということもできますよね。
まとめ
ラグは床に敷いて、その上を歩き回ります。知らない間に結構汚れていたりするものです。ラグを洗おうとすることすら思いつかないかもしれませんね。
ずっと敷いてあって、汚れてきたからそろそろ捨てて新しいラグを買おうかと考えているのだったら、一度洗ってみてください。買った時の新鮮さが蘇ってくるかもしれませんよ。
また、新しいラグを買うにせよ、古いラグは捨てずに洗っておいておけば、季節の変わり目や気分転換に取り替えることで、お部屋のイメージもリフレッシュさせることができます。
赤ちゃんや小さな子供たちのいる家庭でも、ラグを何枚か用意しておけば、いざという時にすぐにきれいなラグに変えられ流ので慌てなくてもいいですよね。
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