ペットブームという言い方がありますが、最近はブームとはいえないくらいペットを飼う家庭が当たり前のようになってきました。昭和の時代でしたら、イヌは番犬として家の外に犬小屋をおいて、そこに繋いでおく。ネコは外を歩き回らせておく、といったような買い方が当たり前でしたが、現在はイヌにしても普段、家の中で飼って散歩の時にしか外へは出さない、ネコにしてもずっと家の中にいるという飼い方の家庭が多くなってきました。
ペットは家の中を走り回ります。イヌが走り回ると軽いラグやカーペットがめくれ上がったり、ゴロゴロ寝転ぶと毛が抜けて毛足に絡みついたり、臭いもつきますよね。また、しつけのよくできたペットはいいのですが、そうじゃなかったらカーペットの上で粗相をしたりということも、そうなったら掃除が大変です。
ペット専用のマットやカーペットというのはあるのですが、いかにもペット用という感じがしたり、オフィスなどの業務用のような商品が多いような気がします。そのようなラグやカーペットをリビングに敷くのはイマイチですよね。
ペット用としてではなく、ペットがいる家庭でラグを購入する場合にどのようなラグがあるのか、そのようなことを考えながらラグやカーペットを見ていくのはどうでしょうか。
ペットに役立つラグの特徴?
防水・撥水:ふつう室内でペットを飼っていても、ラグやカーペットを防水にする必要はないと思うのですが、それが必要な場合というと、やはりペットのおしっこでしょう。ペットのトイレの下にビニール製などの防水マットを敷くのはよくあるのですが、ある程度のサイズのものになると、キッチンラグやダイニングラグということになります。一般的なラグは撥水機能をもたせたラグは多いのですが、防水となると表面をビニール加工をした前述のキッチンやダイニング用のラグになってしまいます。
ツルツルのビニールのような表面と違って、毛足のあるラグでは撥水加工がしてあってもある程度後始末には手間がかかってしまいそうです。
掃除:ペットを室内で飼っていて困ることの一つがペットの毛ですよね。ペットを飼っている限りイヌでもネコでも抜け毛はどうしようもないので、こまめに掃除するに限ります。その場合、毛足の長いシャギーラグは、それなりに手入れが大変です。毛足の奥深くに絡み込んだペットの抜け毛を掃除するのは、結構大変な作業になります。ペットがいるならば最初から毛足の短いラグを選んでおくのも一つの手です。
抜け毛を発見した時に便利なのが「粘着ローラー」別名コロコロローラーです。ハンディータイプのローラーを手の届くところに置いておくととても重宝します。しかし、ラグによっては粘着タイプのローラーでラグそのものの繊維を抜いてしまうことになってしまいます。その場合は「カーペット用」の表記のあるローラーを選択すればいいでしょう。でも、基本はこまめな日々の掃除機がけだと思います。
消臭・抗菌:ペットがトイレ以外でおしっこをしてしまうことってあると思うのですが、拭き取ったとしても臭いが残ってしまいます。1回だけならあまり気にならないかもしれませんが、それが積み重なると外出から帰って玄関の扉を開けたとたんに、臭いが…、ということになってしまいます。
臭いと取る方法として、消臭剤を使うという手があります。また、重曹やクエン酸が効果があるといいます。重曹をラグにまいて翌日掃除機で吸い取るという簡単な方法です。重曹の臭いを吸着させる機能で消臭します。クエン酸を薄めた水溶液も消臭に効果があります。
また、ラグそのものに消臭機能をもたせたものもあります。光触媒といって、太陽光や蛍光灯の光で化学反応を起こして、消臭を行ったり抗菌もできたりするラグがあります。そのようなラグを選ぶのも一つの手ですね。
タイルカーペット
ペットがいる場合、タイルカーペットはとても便利ですね。一枚が40cm角前後の四角いマットを並べるだけなのですが、最近はオフィスなどで敷かれているような地味な色だけでなく、カラフルなカラーのタイルカーペットがあるので、好きな色を好きなように並べてあなただけの個性的な部屋を作るこお供できます。
またタイルカーペットのメリットは、汚れてもその部分だけ外して洗うことができることです。もし汚れがひどくてどうしようもなくなったらその部分だけ取り替えればいいのです。
ただ1枚1枚が独立しているので、犬が走り回るとカーペットがずれてしまいます。滑り止めの対策や滑り止め加工をしたカーペットを選ぶ必要があります。
また購入の際は、撥水、消臭、抗菌などの機能を確認してみてはいかがですか。
コルクマット(ジョイントマット)
コルクマットもタイルカーペットと同じように、30〜40cmほどのマットを敷き詰めるのですが、コルクマットの弾力性はペットの足腰にはいいようで、特に小型犬への足腰への負担が少ないようです。
イヌやネコのオシッコに関しては、すぐに拭いてもある程度染み込んでしまうようで、放っておくとシミにもなるようです。それに引っかいたり、噛んだりで縁がボロボロと崩れてしまうというデメリットもありますが、汚れたりかけたりしたマットをその部分だけ取り替えられるというのはとても便利です。
ホットカーペット
寒がりのワンちゃんのためのホットカーペットも売られているようで、そのような商品はペットのことを考えられているので問題はないでしょうが、一般のホットカーペットはどうでしょうか。
一番の問題は「低温火傷」でしょう。低い温度とはいえ、長時間ホットカーペットに接していると火傷を負ってしまいます。しかしケージの中で買っているのでなければ、問題はあまりありません。しかし、特に歳をとったイヌやネコは気をつけた方がいいでしょうね。
まとめ
最近のラグやカーペットは素材そのものの機能だけでなく、撥水、防音・遮音、抗菌、防ダニetc. などいろいろな機能をたせた製品が多くなってきました。しつけや手入れの行き届いたペットであれば、あまり意識をしてラグやカーペットを購入する必要はないでしょうが、そうでない場合は前述の機能を確認したり、タイル式のカーペットなどを選んではいかがでしょうか。