ラグを買う場合、あの柄が気に入って思わず買ってしまった、といったような衝動買いや、このラグがどうしても欲しい、と言ったようなこだわりで買う場合を除けば、ラグが敷かれる場所というのは前もって決まっているのが一般的だと思います。
それを前提に、どのようにおしゃれなラグを選べばいいのか紹介していきたいと思います。
ラグを敷く場所からサイズを決める
ラグのサイズにはオーダーメイドを除いても多くのサイズがあります。まず、部屋の広さとのバランスを見てみましょう。
カーペット違ってラグは床の一部に敷くのが基本ですが、部屋の広さが6畳以下であれば床の大半を覆うような敷き方をすることも多いと思います。
ダイニングルームでのラグの選び方
ダイニングルームは食事中に食べ物をこぼしたり、飲み物をこぼしたりと何かと汚れを気にする選び方になりがちですが、ダイニングとはいえラグを選ぶ際はなるべくデザイン性も意識しておしゃれなラグを選ぶことをお勧めします。
ダイニングルームへラグを敷く場合は、テーブルとイス全てをカバーするような敷き方が基本になるでしょう。メジャーを使ってイスを含めたテーブルのサイズを計ればサイズは簡単に出るのですが、ここで忘れてはいけないことがあります。それは、イスに座る時、イスから立ちあがる時のイスを引くスペースを考慮に入れるということです。一般的にテーブルの端から70〜75cmぐらいと考えられます。
★素材について
ダイニングへラグを敷く場合、見た目のおしゃれもいいのですが重要なのが素材です。ダイニングといえば食事をする場所。やはり汚れるということを第一に考えなければいけません。ソースや醤油をこぼしたり、食べ物が落ちたり、特にカレーやミートソースなどをこぼすと汚れを落とすのに一苦労です。また、座ったり立ったりするときにイスの足がラグに擦れてしまいます。
以上を考えると素材としては、ポリエステルかポリプロピレン、ナイロンなどの化繊のものがいいでしょう。パイルもシャギーラグのような長いものではなく、短いパイルのもの。あるいはパイルのない平織りのラグなどは汚れたときの手入れもしやすくなります。
小さな子どものいる家庭などで、頻繁に汚してしまうような場合は、塩ビなどのシートタイプのラグを選ぶのも良いと思います。でも単に汚れ防止というだけでは味気ないので、やはり食事が楽しくなる、おしゃれなものを選ぶようにしましょう。
リビングルームでのラグの選び方
やはりラグを敷いて引き立つのはリビングルームです。家族が集まるくつろぎの場所でもあり、親しいお客様を通すこともあります。
家の中の顔ともなる場所がリビングです。やはりそのような場所にはラグにもお金をかけおしゃれなものを選びたいところです。
★ひとまわり大きいサイズを
リビングの床全面に敷くのでなければソファのサイズを基準にします。
基本的にはソファのサイズより少し大きなサイズを選べばバランスよく収まります。例えば、2人掛けのソファで幅が135cmだった場合、ラグの長辺の長さが140cm〜160cmぐらいになります。3人掛けで幅が180cmだったら、ラグの長辺の長さは185cm〜200cmぐらいになります。
また図Aの場合、テーブルとの距離も考える必要があり、ラグの中心において離れすぎるようでしたら、短辺の長さが短めのものを選べばバランスよく収まります。サイズに選択肢がなければ図Bのようにソファの足をかけることもできます。また、図Cのようにソファとテーブルを全てラグの中に入れてしまう考え方もあります。リビングとダイニングがワンフロアーになっている間取りがよくありますが、その場合、図Cや図Eのようにラグの中にソファセットを全て入れれば、一つのゾーンとしてリビングをダイニングと切り離したおしゃれで独立したエリアというような見方もできます。
図Dのようなコーナー型のソファの場合は、テーブルの下に敷けるサイズがあれば十分です。しかしバランスを考えると、ソファの幅ぐらいのサイズが欲しいところです。
★素材はどのように選べば…
次に素材を考えてみましょう。リビングルームのように誰かがいつもいる場所、人の行き来の多い場所にはコシの強い繊維や摩耗に強い繊維が最適です。天然繊維でいえばウールなど、合成繊維でいえばポリエステルなどです。
ウールは吸湿放湿効果があり、部屋の湿度を調節する機能があり、冬暖かく夏は涼しいのが特徴です。しかし、ウールは高級品が多く、一般に流通している素材は、ポリエステルがほとんどです。しかしポリエステルは天然繊維にも劣らない機能を持っているばかりか、ウール、コットンのような肌触りの製品やマイクロファイバーなど多くのラグがポリエステルで製造されています。
ベッドルームでのラグの選び方
ベッドルームにラグを敷く場合の目的の一つは、朝、とくに冬の朝フローリングの床に足を下ろした時の冷たさ対策でしょう。そのためだけならばベッド脇に小さなマットを敷けば済みます(図A)。しかしそれだけでは少し味気ない気もします。
それではもう少し大きめのラグを敷いてみましょう。例えば、100×140cm程度。これくらいあれば部屋のインテリアの一部として成り立ちますし、着替えのスペースとしても使えます。
もう少し大きめのラグを敷いて、そこに小型のローテーブルと座椅子でも置けばとてもおしゃれじゃないですか。そこはちょっとしたくつろぎのスペースになります(図B)。また、ラグは方形に限ったことではありません。円形や楕円形、変形タイプのラグを敷けば、あなただけのこだわりの空間ができあがります(図C)。
前記の例は一人暮らしや個室の場合ですが、ベッドがツインの場合は(図D)のような敷き方はいかがでしょうか。シャギータイプのラグで、落ち着いた雰囲気の柄のラグがいいでしょうね。
ベッドルームが単に寝るだけの場所では寂しいので、寝る前のおしゃれなくつろぎの空間になるように工夫をしてみてはいかがでしょうか。
子ども部屋でのラグの選び方
子どもはいつまでも子どもではありません。当たり前のことですが子どもは成長していきます。子ども部屋のラグ選びも成長を意識した柔軟さが必要になります。
子どもの成長に伴ってラグを新しくしていくのもいいでしょうが、子どもが成長しても使い続けられるような選び方もできると思います。その場合はやはりシンプルで飽きのこない柄、ストライプとかチェック柄などがいい人気あります。無地のラグもいいですが、部屋の中でラグはインテリアのポイント、やはりデザイン性も意識して、おしゃれなラグを選びましょう。
また育ちざかりの子どもはどうしても遊びに夢中になりがち、マンションなどでは階下への配慮も必要です。防振防音を考えれば、厚めのクッション性の高いラグを選ぶ必要があるかもしれません。床の傷や汚れを防止するためにもラグは重要です。
子どもの健康を考えてお掃除はこまめにするようにしましょう。ダニの住みかにならないように。また遊び毛の出にくい素材を選ぶのもいいかもしれません。
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