狭い部屋にベッドを置くと余計に狭くなるのじゃないかな、と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。狭い部屋にベッドをどう置こうかというのも考えるところですね。でも部屋の広さといえば6畳か4畳半が一般的、ベッドを置いてもゆったりしている部屋で寝ている方はうらやましいですね。
部屋が狭いと思うのは感じ方の問題もあります。6畳間でベッドをおいても広く感じる方もおられるでしょうし、狭く感じる方もおられます。ベッド以外の家具の影響もありますよね。ベッドと机だけのときは広く感じたけれど、そのうち本棚や整理棚が増え狭く感じるようになってきたけど、ソファも欲しい、なんてこともあるでしょう。どのように考えていけばいいのでしょうか。
ここでは狭い部屋でベッドを使う場合どのように置けば、あるいはどのようなベッドを選べばいいのかを考えてみましょう。
狭い部屋にベッドをうまく置くポイントって?
特に狭い部屋の場合ベッドの占めるスペースはバカになりません。そのように狭い部屋にベッドを置く場合、まず考えることは、どこに置けばいいだろうかということではないでしょうか。新しい部屋に引っ越す場合も、まずベッドの位置を考えるのでしょう。その次に机やソファの配置を考えるのではないでしょうか。確かに部屋の中でのベッドの配置は重要なポイントになりますよね。特に狭い部屋にベッドを置くことを考えるとなおさら重要なポイントでしょう。
でも、もうひとつポイントがあります。それはベッドの種類を考えることです。
ずっと使っていたベッドをそのまま使うのであれば必要はないでしょう。でも、新しくベッドを購入するのであれば、まず、ベッドの種類から考えてみてはいかがでしょうか。
ベッドの種類を考えてみる
狭い部屋の中でベッドの配置を考える場合、普通は一般的なシングルベッドを想定していると思うのですが、ベッドにはいろいろな種類のベッドがあります。そのベッドの選び方次第で、部屋の居住性がガラッと変わってしまったりします。
もちろんベッドをどこに配置するかにもよりますが、ベッド選びを間違うと、ただの寝るだけの道具で、ただでさえ狭い部屋のスペースをより狭くするだけのものになってしまうかもしれません。そこで、ベッドの種類とその特徴を考えてみました。
ローベッドやフロアベッドを選ぶ
ローベッドやフロアベッドは背の低いベッドです。マットレスを直接床においたぐらいの高さしかないものもあります。
ローベッドやフロアベッドの利点はその低さの御蔭で、狭い部屋であっても空間が広く感じられるという点です。かといって、ベッドのサイズは一般のベッドと同じなので、活用できる部屋のスペースが広がるわけではないのですが、部屋の狭さからくる圧迫感から開放されるのが一番のメリットでしょう。
しかし、ただでさえ狭い部屋なのに、おまけに高い家具が置かれている場合、ローベッドに寝ると埋没感が出てしまい、逆に窮屈に感じるかもしれません。
ローベッドを置く場合は、まわりの家具も背の低めの家具に統一されることをおすすめします。

ソファベッドあるいはデイベッドを選ぶ
ベッドは部屋の中で一番場所をとってしまう家具です。と同時に、寝る時以外は使わない家具なのです。ある意味、昼間はかさばるだけで無駄な存在ともいえるのではないでしょうか。そこで、昼間も有効に活用できるのがソファベッドやデイベッドです。
狭い部屋であれば、ベッドも有効的な使い方のできるベッドであればいいですよね。
そのようなベッドであれば、ソファベッドがいいでしょう。
昼間はソファ、夜は背もたれを倒してベッドとして使う、という一挙両得のベッドです。
部屋にベッド以外にもソファを起きたい方にはこの選択肢はいいかもしれません。
また、デイベッドというのもあります。ソファベッドも、デイベッドも似たようなものですが、ソファベッドと違うところは、デイベッドは背もたれを倒さず、そのままの状態でベッドとして使えるというものです。
ニュアンスとしては、ソファベッドは、背もたれを倒せばベッドとしても使える。デイベッドは布団などの寝具をどければソファとしても使えるといったところでしょうか。
ベッドとしても使えるソファとソファとしても使えるベッドといった違いですね。
ただ両方とも、ソファとして使うためには寝具を片付けなければならないということです。
布団や毛布を片付けるための押し入れが必要なのです。それがない場合はちょっとめんどくさいことになりそうですね。

畳ベッド
畳ベッドは、床板が畳になっていて、そこに布団を敷いて寝るという、和室に布団を敷いて寝ているような感覚で使えるベッドです。
ただ、普通のベッドと違うのは、昼間布団を片付けてしまうと、1畳ほどですがそこは畳のスペースとして使うことができるということです。
小さなテーブルと座布団を置けばそこでお茶も飲むことができます。1畳では狭いと思う場合は、二つの畳ベッドを並べることで、2畳分の畳部屋として使うこともできます。マンションにあるような小上がりとすることができるのです。
ソファベッドのように、昼間のベッドのスペースを無駄にしない一つの方法です。

ロフトベッドで対応
ロフトベッドは、ベッド下のスペースを無駄にしないという点では、狭い部屋にはとても合理的な考え方のベッドです。
見ようによっては二段ベッドの下のベッドがすっぽりなくなったような形状ですが、マンションなどでは作り付けのロフトベッドなども見受けられます。
何よりベッド下のスペースを自由に使えるのが魅力で、ベッドの下だからといって、単なる収納スペースとしてだけではなく多目的に使えます。
よく見受けられるのが、机や本棚をおいて勉強のスペースとして使ったり、ソファを置いたり、クローゼットに使うことですが、考えようによってはほかにもいろいろ使いみちがありそうです。
一人暮らしでワンルームに住んでいる方とか、学生さんなどの勉強部屋兼寝室などに多く使われているみたいで、どちらかと言えば若い方が使っているイメージでしょうか。
折りたたみベッド
使わないときは折りたたんで片付けて置けるという、狭い部屋向きの便利なベッドです。急な来客があった時にも便利です。
多くは足にキャスターが付いていて、折りたたんだあとに転がして片付けられるようになっているものが多いようです。
マットレス付きのものもあればマットレスなしのものもあり、いろいろなスタイルのものがあります。
折りたたみベッドの場合も、片付けるときにマットレスや寝具の収納場所が必要になるので、その場所を確保しておく必要があります。部屋の隅に積み重ねておくというのもありでしょうが、あまり見栄えのいいものではありませんよね。
すのこベッド+和布団
折りたたみベッドと同じように、かたずけるという前提で考えると、床に直接布団を敷いて寝るという選択肢もあります。
しかし、畳の部屋ならいいでしょうけど、フローリングの部屋の場合は直接布団というのは抵抗があるでしょう。フローリングは硬い、冷たいといったイメージですよね。確かに、寒い冬がくれば冷たくて硬いところに寝るのは最悪です。
そこで登場するのがすのこベッドです。すのこベッドといっても、床板がすのこになっているベッドではありません。寝るために作られたすのこのことです。
そのすのこの上に薄手のマットレスを敷けばフローリングの冷たさ、硬さを感じずに寝ることができます。マットレスの下に空間ができるので、夏でも蒸れることがありません。
ただ、下手をすると万年布団になる可能性もあるので、そこは注意が必要ですね。
まずベッドの位置を決めてから
部屋の中でのベッドの位置はとても大切です。部屋の中にはベッド以外にも色々な家具があるでしょう。机や収納家具、本棚など、それ以外にの家具もあるかもしれません。部屋に家具を置く場合はまず、ベッドの位置を決めた方がうまくいいかもしれません。
その場合に注意することとしては、まず、部屋のドアやクローゼットのドア、引き出しの開け閉めの邪魔にならないようにしましょう。
ベランダがあるのなら、ベランダへの出入り口をベッドでふさがないようにしましょう。
一つの部屋とはいえ、移動する時にベッドを迂回せずにまっすぐ動ける動線を考えることも必要です。
ドアや引き出しの開け閉めやベランダへの出入りにベッドが邪魔になるようでは、あまり居住性のいい部屋とはいえません。ストレスにもつながってしまいます。そのようなストレスが、部屋がすぐ散らかってしまう、かたずけるのが面倒くさくなるといったことにつながるのではないでしょうか。
セミシングル・ショートサイズのベッドを選ぶ
ベッドの選び方にも通じるのですが、ベッドを置いて部屋が狭く感じるのであれば、それならば小さめのベッドを選べばいいのでは?
小さめのベッドには「セミシングルサイズ」「ショートシングルサイズ」「ショートセミシングルサイズ」の3つの種類があります。
一般的なシングルサイズは幅が90cm~100cm、長さが190cm~200cmぐらいが一般的なサイズです。それに比べて、セミシングルサイズは幅が狭く、約80cm~85cmです。幅が15cm~20cm狭いだけで部屋は広く感じるものです。
ショートシングルサイズは幅は一般的なシングルサイズですが、長さが180cmと短いのが特徴です。ショートセミシングルサイズは、幅はセミシングル、長さはショートシングルというサイズです。
ただ小さめのベッドの問題点は、大柄な方には合わないということです。幅の狭いのはなんとかなるでしょうが、ショートサイズの場合は身長が160cm以上の方では足が出てしまうかもしれません。ですから小さめのベッドは小柄な女性用として売られている場合が多いですね。
ベッドはゆったりと十分な睡眠が取れなければ健康的に意味がありません。身体が大きいのに部屋のスペースを優先して、小さなベッドに寝るというのは本末転倒なのでおすすめしません。
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完全に寝室としてだけ使う
ワンルームにお住まいの方は無理な話でしょうが、他に部屋があって、そちらで日頃の生活が成り立つのであれば、ベッドを置く部屋を完全に寝室としてだけ使う、という考え方もいいのではないでしょうか。
ベッド以外の家具を置かなければ、たとえ4畳半、あるいは3畳の部屋でもある程度ゆとりを持って使うことができます。
まとめ
例えば、狭い部屋だからといって単純に小さなベッドを選んでしまうのは本末転倒で、ベッドを使う目的は「睡眠」のためなのです。
睡眠は日々の生活の基本の1つです。狭い部屋の環境に自分を合わせるのではなく、心地よい睡眠が取れるように考えましょう。
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