昔は厚手のラグといえば、ペルシャ絨毯とかウイルトンをリなどの重厚なラグのことをいいましたが、今、厚手のラグといえば中にウレタンを挟み込んだボリュームラグのことを指します。とても人気で、特に秋から冬にかけて寒い季節になってくると購入される方が増えてきます。
たしかに厚手のラグは中にウレタンが入っているわけですから、寒い季節というのはわかるのですが、厚手のラグの魅力はそれだけでしょうか、ちょっと考えてみたいと思います。
断熱性をラグに求めるならやっぱり厚手!
一口に厚手といってもウレタンの厚みによっていろいろな厚さがあります。1cm前後のものから、3cm、5cmなど様々な厚さが存在します。中には8cmぐらいのものまで、まるでマットレスですね。
そのウレタンが多くの空気を含んで断熱材の役割を果たしてくれます。底冷えのするような冬の夜でも床の冷たさは伝わってきません。それが厚手のラグの大きなメリットです。
季節が暖かくなってきたら?
冬は暖かくていいのですが、暖かくなってきたら厚手のラグはどうでしょう。特に夏になると猛暑の日々が続きます。そのような季節では、厚手のラグは残念ながら苦手というほかありません。どうしても熱くなると熱がラグにこもってしまいます。おまけに汗をかけばベタついて余計に気持ち悪くなってしまいます。
そのような季節では薄手のラグに帰るか、厚手のラグを使い続けるのであればエアコンを頼りましょう。エアコンで部屋の温度が調整されていれば、厚手のラグでの快適に過ごすことができます。
安全性もメリットの1つ
ラグに厚手を選ぶ方の場合、断熱性のほかにもう一つ安全性があります。小さな子どもたちや足腰の弱ってきたお年寄りのいるご家庭では、特に安全目的で厚手のラグを購入される方が多くおられます。
子どもたちは家の中を走り回るものです。特に小さな子供の場合は、何もなくても足がもつれて転倒することがよくあります。そのときにフローリングの上でコケる場合と厚手のラグの上でコケるのとではダメージが違ってきます。
フローリングの上であればヒザを打ってアザを作ってしまうかもしれません。頭を床にぶつけてしまうかもしれません。でも、厚手のラグであればほとんどダメージはないでしょう。
お年寄りでも同じこと、硬いフローリングの床と厚手のラグの上では、同じコケルにしてもぜんぜん違うでしょう。
ペットにも安心
安全なのは人間だけではありません。ペットも同じこと、足に掛かる負担を減らすことができます。室内で飼われるチワワのような小型犬の中には、ちょっとしたことでコッセルする場合もあるようです。そのためにも厚手のラグは効果があります。
でも注意しなければいけないことも…
厚手のラグはこけても安全なのですが、ところがそのこける原因が厚手のラグだったりすることもあるのです。厚手のラグは床面より数cmの段差になっているわけですから、底に足を引っ掛けるということが起こりえます。
バタバタと走り回っている子どもたちや、お年寄りなども気をつけたほうがいいでしょう。また、お盆に飲み物の入ったコップを乗せて運んでいると、つい足元が見えづらくなってラグの端をつま先で引っ掛けたりすることもあります。厚手のラグを敷いている場合に注意しなければいけないことです。
防音効果も見逃せません
厚手のラグを購入される方の中には、防音効果を期待して購入される方も多いようです。部屋の中で走り回ったり、いろいろなものを落としたり、騒音の原因はいろいろあります。マンションなどの集合住宅では深刻な問題にもなりかねません。その様は時に厚手のラグを敷けば解決ですね。
防音効果は、どんなラグでも敷けばある程度の効果はあります。でも、厚手にしたほうが効果があることは確かです。中のウレタンの弾力の程度にもよりますが、厚手のラグであれば大丈夫でしょう。
部屋に敷いたときに不都合も
ラグを厚手にすることで防音に効果があることは確かなのですが、6畳間より広い部屋はサイズがあまりないので、部屋全体に敷くのは難しくなります。子どもたちも走り回る範囲が限られてしまいます。
また、部屋全体に敷いてしまうと、ドアの開け閉めができなくなってしまうかもしれません。クローゼットのドアやチェストの一番下の引き出しなども同じです。購入の際はサイズの確認を十分しておくことが重要です。
それに、部屋全体に敷いてしまうと家具がラグの上に乗ることになってしまいます。厚手のラグに家具をのせるととても不安定になってしまいます。背の高い家具は倒れやすくなりますし、テーブルの上においた飲み物もこぼれやすくなります。特に地震が起こったときはとても危険です。
まとめ
厚手のラグはおすすめです。特に秋も深まってきた頃は厚手のラグの季節の始まりです。厚手のラグの上に寝転んでテレビを見たり本を呼んだりするのはとても楽しいものです。今年は厚手のらぐにかえてみてはいかがですか。
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