和室の畳の上にベッドを置くときに注意したい3つの注意点とその対策

ベッド
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最近の住宅事情を見るとフローリングの部屋が多くなり、畳敷きの部屋はとても少なくなったような気がします。特に新しいマンションなどでは畳の部屋が全くない間取りも多く見られます。

でも和室がなくなったわけではなく、畳敷きの部屋は今も多く存在しますし、新しいマンションなどでも畳敷きの小上がりやガラス障子を取り入れるなど、和の雰囲気を取り込んだ「和」テイストの間取りは多く見られます。

フローリングの部屋であればベッド、畳の部屋であれば布団というのは当たり前ですが、寝室となると洋間が多くなるのではないでしょうか。

となれば、ベッドで寝ておられる方は多いでしょうが、たまたま和室を寝室にせざるを得なかったり、和室にベッドを置きたいという方もおられるでしょう。

その場合「和」の部屋に「洋」を持ち込むわけですから、何か合わない部分も出てくるのではないでしょうか。

ここでは、和室の畳の上にベッドを置いた場合の問題点とその対策を考えてみたいと思います。

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ベッドを置くと畳はへこむ

和室にベッドを置いた場合に最も問題になるのが、畳にベッドの脚型がついてしまうということです。

畳はある程度の弾力性があるので、短期間であれば回復することもありますが、長期間にわたって重いものが上に乗ってしまうとどうしても回復は難しくなってしまいます。

部屋の模様替えをしようとベッドをどけると、そこにはベッドの脚型がくっきり!これはとても見苦しいことですよね。

設置面積の広いベッドを選ぶ

畳のへこみを防ぐには、ベッドと畳との設置面積を広く取るに限ります。
ベッドの脚が4本だった場合、それぞれの脚と接している畳に全重量の4分の1の重量がかかっているという計算になります。

脚が細ければ細いほど、畳への単位面積あたりの負担が増えるということになってしまいます。

畳に負担をかけたくないのであれば、脚付きのベッドではなく、ヘッドボードやフットボードのようなボードで支えるタイプのベッドか、フロアベッドのようにフレーム全体で支えるタイプのベッドの方が理想的です。

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ベッドの足の下にマットや足敷を敷く

どうしても脚付きのベッドを使わざると得ないのであれば、脚の下にへこみ防止用のマットや足敷などを使うことになります。

重要なのは、ベッドの足の断面よりも大きなものを使うということ。設置面積を広く取って重量を分散させて畳への負担を減らすのが目的ですから、なるべく大きなものを使う必要があります。

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ベッドの下は湿気がたまりやすい

畳は調湿効果があるといいます。湿度が高い時は湿気を吸収し、乾燥してくると吸収した湿気を放出して、湿度を調整しているのです。

人は一晩にコップ1杯分の汗をかくといいますよね。そのかいた汗の湿気がマットレスを通して畳まで降りてくると考えられるのです。

畳に布団を敷いているのであれば、朝になれば布団はかたずけられて押入れの中なので、湿気の溜まった畳は空気に触れて乾燥させることができます。

しかしベッドの場合はそのままなので、ベッドの下は湿気が溜まったままと言えるのです。湿気がたまると次に心配なのが、カビやダニが発生するということになります。

和室にベッドを置くということは湿気をためない工夫が必要になってきます。

ベッド下に空間のあるベッドを選ぶ

マットレスと畳の間の空間が閉鎖された空間であれば、湿気の逃げる余地がなくなってしまいます。湿気を逃がすためにはマットレスと畳の間に空間を設け、常に風通しをよくしておく必要があります。

そうなると、ベッドの選択肢としては、脚のあるベッドということになってしまうので、先ほどのマットや足敷を使って、畳の凹みをカバーするということになります。

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時々マットレスを持ち上げて風通しを良くする

ベッドの湿気問題は、汗をかくことでマットレスに湿気がたまることで起こります。マットレスが常に乾燥していれば、畳への湿気の問題は起こりません。

そのためには、時々はマットレスを持ち上げて乾燥した風に当てることです。マットレスには側面に換気のための穴が空いており、溜まった湿気を逃せるようになってはいますが、乾燥した風に当てることで、より効果的にマットレスの湿気を取ることができます。

敷きパッドやベッドパッドを使う

敷きパッドやベッドパッドはマットレスとシーツの間に敷くパッドで、マットレスの固さを調節する役目がありますが、それだけではなく、寝汗を吸収することができるので、マットレスへ湿気がたまるのを防ぐことができます。

マットレスは汚れても洗うことはできませんが、ベッドパッドであれば家庭の洗濯機で丸洗いすることができるので、マットレスを清潔に保つことができます。

敷きパッドやベッドパッドを使えば、湿気が畳にたまるのを防ぐことができて便利です。

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>>> 関連記事:ベッドパッドや敷きパッドって何?必要?

ベッドの下のラグはカビの原因になりやすい

畳を保護するという点では、ラグやジョイントマットなどの敷物を敷いて、その上にベッドを置こうとされる方もおられるでしょうが、それはあまりしないほうがいいのではと考えます。

畳にこもった湿気が床下に逃がせるのであればいいのですが、そうでなければ、湿気の溜まった畳にフタをしてしまうのと同じではないでしょうか。

なるべく畳の表面は常に新しい空気に触れるようにしておきたいものです。

>>> 湿気に関してはこちらの記事もお読みください。

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ベッドを移動させると畳にキズがつく

たまに部屋の模様替えをしたいと思うことってありますよね。あるいは別の部屋にベッドを移動させたいときってあります。その時に厄介なこのと一つがベッドの移動です。

ベッドは重い家具ですが、それほどでもないとも言えるのです。持ち上げるのは無理でも、片側を持って引っ張ればズルズルと動かすことはできます。

フローリングの場合だったら、うまく行けば床にキズをつけずに移動することができますが、畳だとそうはいきません。まず畳にキズをつける結果になってしまいます。どうすればいいのでしょうか。

畳の目に沿って動かす

畳の目の方向が違う場合は要注意!

畳には目があります。畳の目に沿ってベッドを動かす分には、案外滑るように動かすことができます。

でも、畳の目に逆らうように動かすと、これが畳みをキズつける原因になってしまいます。

六畳の部屋であれば畳は6枚になるわけですが、必ずしも畳の目が同じ方向になるとは限りません。

畳の目に逆らうような動かし方をするのであれば、ベッドを持ち上げて動かすようにしなければいけません。

人数がいればベッド全体を持ち上げることもできるでしょうが、一人しかいないのであれば、片側だけを持ち上げることになります。その場合は、反対側の畳に接している箇所を気をつけるようにする必要があるでしょう。

フレームを一旦バラして移動させる

部屋の模様替えの時、ベッドの方向を変えるだけなのであれば、そのまま動かせがいいのでしょうが、例えば、部屋の反対側に移動させるとか、別の部屋に移動させるといった場合は、ベッドを一旦バラした方が移動させやすい場合もあります。

もちろん完成品ではなく、組み立て式のベッドの場合になりますが、特に一人暮らしで腕力にもあまり自信がない場合は最も楽な方法かもしれません。

ただ、一旦バラしたベッドを組み立てる場合にネジをしっかり締めておく必要があります。ネジの締め方が足らないと、寝返りを打つたびにギシギシと音がしたり、場合によってはベッドが揺れてしまうかもしれません。

そのためにもネジはしっかりと閉める必要があるのですが、腕力に自信がなければ、電動ドライバーを使いましょう。最近はDIYのブームもあり、女性でも電動工具を使う方も増えているようです。

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和室にベッドを置くには対策が必要

和室にベッドを置くためには、畳のへこみやキズ、湿気対策が必要ですが、ベッドによって特徴が違ってくるので、ベッドに合わせた対策が必要です。

脚付きベッドはキズ防止マットを使う

脚付きのベッドは、マットレスの下が空間になっているので、風通しがよく湿気がたまりにくい構造になっています。底板にすのこが使われているベッドも多く、マットレスにも湿気がたまりにくくなっています。

注意しなければならない点としては、細い足でベッドの重量を支えているので、畳にへこみがつくということでしょう。
畳のへこみを防ぐには、上記にもあるように脚の下にマットを敷くに限ります。

フロアベッドは通気をこまめに

フロアベッドはベッドフレーム自体が床に接しているので、ベッドの重量が分散され、畳にへこみがつきにくいベッドと言えます。

ただし、マットレスの下の空間が狭く、フレームに囲まれていて、言って見ればマットレスの下の空間は閉鎖された空間と言えます。

フロアベッドの場合は、時々マットレスを持ち上げて、畳への風通しを良くしてやる必要があります。

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まとめ

畳敷きの和室でベッドを使う場合は、畳のへこみに気を使いますよね。特に賃貸の場合だったらなおさらです。引っ越す際に畳のへこみ跡やキズが問題にならないとも限りませんよね。
中には賃貸物件だからベッドは使わないと決めている方もおられるかもしれませんが、なるべく床との設置面積の広いベッドを選んだり、ベッドの下にへこみ防止用のマットを敷くことで、へこみやキズを回避することも可能です。
この記事を参考にするのもいいですし、自分で何かいい方法が見つかったら実践してみてください。

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