フロアベッド・ローベッドってどんなベッド?そのメリット・デメリットは?

ベッド
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フロアベッド・ローベッドは背の低いとてもシンプルなベッドです。スタイリッシュなデザインが多く洋室・和室を問わず部屋にマッチするので、若い方々を中心にとても人気があります。

シンプルと言ってもベッドフレームにはいくつかのタイプがあるので、部屋のインテリアや生活、自分の好みにあったフレームを選ぶことができます。

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フロアベッドとローベッドの違い

フロアベッドもローベッドも低いタイプのベッドですが、カタログや店頭に並んでいるベッドを見てもフロアベッドと紹介されていたり、ローベッドと紹介されていたりと、何が違うのか迷われる方もおられるでしょう。

フロアベッドとは、脚がなく、フレームが直接床に置かれているようなスタイルのベッドを指します。

ローベッドとは、脚があり、床からフレームが浮いた状態のベッドを指します。

ただ、この区別は一般的にそのような区別がされている場合が多いというだけで、何らかの規格があるとうものではないようです。

フロアベッドの場合は、脚がなく低いスタイルということでわかりやすいのですが、ローベッドの場合はマットレスの厚みによっては、一般のベッドと高さが変わらないものもあるので、見分けるのは難しいかもしれません。

また、フロアベッドも含めてローベッドという分類をしている場合もあるようです。

いずれにしろ、メーカーの表示をそのまま受け取るのがいいのかもしれません。

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フレーム

フレームは大きく分けるとボックスタイプとステージタイプの2種類があります。好みや部屋のインテリアに合わせて選べばいいでしょう。

ボックスタイプ

箱型のフレームを床に置き、その中の底板の上にマットレスが置かれているタイプで、フロアベッドの中では最も一般的なスタイルです。

構造もシンプルなので比較的安価なのも魅力です。ただし、フレームが直接床に置かれているため、マットレス下の通気性があまり良くなく、湿気が溜まりやすくなるのが欠点です。

ステージタイプ

箱型のフレームのフチがひさしのように張り出したタイプのフレームです。

基本的にはボックスタイプのように、箱型のフレームの中にマットレスを置くスタイルが多いのですが、ひさしの分だけフレームのサイズが一般的なベッドよりも大きくなってしまいます。

このタイプのベッドは、掛け布団がずれてもステージがあるために、ベッドからずり落ちにくいというメリットがあります。

ロータイプ

前述のように脚がついているタイプはローベッドと呼ばれています。

ベッドに脚があるのは別に珍しくはありませんが、脚があるとその分マットレスの下の空間が広くなり、湿気が抜けやすくなるというメリットがあります。

ベッドにこもる湿気はカビの問題に発展する場合があるので、カビが心配であれば、ロータイプのベッドを選べばいいでしょう。

また、その効果を高めるために底板にすのこを使ったフレームも多く見られます。

すのこ

ベッドの底板に「すのこ」を使ったフレームが多く見られます。すのこを使う理由は通気性が良くなるということです。

マットレスをずっと使っていればどうしても湿気が溜まってしまいます。時々陰干しでもできればいいのですが、なかなかマットレスを動かすことはできないものです。

マットレスが置かれているのがすのこの上であれば風通しも良くなり、湿気も逃しやすくなることでカビなどの心配が減ることになります。

棚付き(宮棚)

ベッドの枕元の板(ヘッドボード)は基本的に一枚板ですが、そこに棚を設けたベッドがあります。その棚を「宮棚」あるいは「宮」といいます。

宮棚のデザインはベッドにより様々で、その上にはメガネ、本、時計、スマホなどの物が置け、大変便利です。

宮棚にはライトやコンセントのついたものもあり、就寝中にスマホや携帯プレーヤの充電をすることができます。

また、ライトは常夜灯として使えるものや、夜中に起きたときに足元を照らせるもの、読書などをするときに枕元を照らせるものなど、ベッドにより色々なタイプがあります。

連結ベッド

2台のベッドを連結して1台のベッドのように使えるようにしたベッドで、家族が一緒に寝られるベッドとしてとても人気があります。

家族全員で一つのベッドに寝たいというような家庭に最適のベッドです。ベッドのサイズにはセミシングルサイズからキングサイズまでの、一般的に6種類のサイズがあります。

「連結ベッド」とはそのサイズの中から2種類を組み合わせて2台を専用の金具で連結できるようになっているベッドです。

一般的にはセミシングルサイズからダブルサイズまでの中からの組み合わせになりますが、中には3台以上のベッドを連結できるものもあります。

サイズのとしては、「ワイドキングサイズ」となり、そのサイズによって、「ワイドキング200(WK200)、ワイドキング280(WK280)」などといった表記の仕方をします。

「ワイドキング200」は幅100cmのシングルベッド2台、「ワイドキング280」は幅140cmのダブルサイズのベッド2台ということになります。

特徴としては複数のベッドをつないで1台のベッドとして使えるようにしているため、ベッドとベッドの間に隙間がなく、ピッタリと合わせられるように考えられています。

当然、通常のベッドを2台並べれば、フレームの厚み分の隙間がマットレスの間にできてしまいます。その点、連結ベッドであればベッド間の隙間を気にすることなく、家族全員が一台のベッドで寝ることができるのです。

 

フロアベッド・ローベッドのメリット

フロアベッド・ローベッドにはその低さならではのメリットがあります。低さを生かした新しいライフスタイルを作ることもできるでしょう。

部屋を広く見せることができ、安定感がある

フロアベッドの最大の特徴であって、一番のメリットはその低さにあります。部屋の中で一番場所を取るのがベッドです。

シングルベッドでも幅1m以上、長さ2m以上、それに高さが数十センチ。それだけのサイズものが部屋の空間を圧迫しているのです。

しかしフロアベッドはその低さのおかげで、あなたのお部屋の空間が広がるのです。その広がりは開放感にもつながり、のびのびとした生活空間が誕生します。

またフロアベッドは足がなく、フレームでベッド全体をおり床にとても近いので、とても安定感があります。その安定感はまた安心感でもあり、ゆったりとした落ち着きのある広々とした寝室になります。

安くておしゃれなデザインが多い

フロアベッドは価格の割におしゃれで高級感のあるものが多く、部屋のイメージアップに最適なアイテムです。

枕元のヘッドボードも一枚板のものだけでなく、使い勝手を考えた様々なデザインのシェルフの付いているベッドも多く、コンセントやライト付きのものまであります。強度の面でも脚付きのベッドに比べたら安心感があります。

理想的な睡眠のために、あなたに合うベッドを探してはいかがでしょうか。

洋室・和室を問わずに使える

和室でベッドを使っている方は多くおられるでしょう。でも、和室に普通の高さのベッドを持ち込んでしまうと、畳敷きであるよさがなくなってしまいます。

その点、特にフロアベッドであれば、ベッドと畳の高さの差もあまりなく、シームレスとまではいきませんが、違和感を感じさせずに和室に馴染むのではないでしょうか。

子供にも安心・安全

小さな子供のいる家庭だと、子どもたちの寝る時間は戦争のようではないでしょうか。

なかなかパジャマに着替えてくれなかったり、ベッドの上でどんどんとジャンプをしたり、大変でしょう。

そのときに気を使うのは、ベッドから飛び降りようとしたとき、ドンと飛び降りればその音は階下へも響いてしまいます。

また飛び降りるときにケガをしないか、などと心配でしょう。寝ていて転落する場合もありますよね。

そのような場合でもフロアベッドなら安心です。飛び降りて音が響くほどの高さはありません。また寝相が悪くて転げ落ちてもせいぜい30~40cmの高さです。ダメージはないでしょう。

床にゴロリとなった感覚で…

時々ベッドが苦手という方もおられますが、これくらい低ければ大丈夫じゃないですか。

日本は古くから畳の生活、畳の上に座って食事をして、畳の上に布団を敷いて、畳の上にゴロンと横になってテレビを見る。このような風景は今でも各家庭で当たり前に見られる風景です。

畳の上ってやはりのびのびと落ち着ける場所です。食事はどうかと思いますが、フロアベッドであれば床にゴロリとなった感覚でくつろぐことができます。

また、小さな子どもがころげ落ちても、脚付きのベッドから転げ落ちることを考えたら心配もだいぶ減ります。

フロアベッド・ローベッドのデメリット

フロアベッドについていいところを並べてみましたが、そうでないところもやっぱりあります。それも知っていただいた上でベッド選びをしていただければ、買った後の後悔も少ないというものです。

低さゆえに

フロアベッドの多くはフレームが床に接しているために、ベッドの下の掃除がしにくいという問題があります。

そして脚付きに比べて通気性が悪くなりがちで、湿気によるカビの心配も出てきます。

ローベッドであればマットレスの下をスノコにしたり、通気性を考えたものも出ていますので、通期がきになるのであれば、ローベッドを選ぶということもできます。

ヒザや腰に不安のある人は注意

フロアベッドは立ち上がるときや座るときに膝や腰に負担がかかることがあります。

畳+布団に比べたらマシなのですが、ヒザやコシに不安があって、ベッドに変えたいと思っている方は注意してもらう必要があるかもしれません。

ただ、厚めのマットレスにすることで不安が解消する場合もあるので、検討してみるのもいいかもしれません。

ホコリの舞い上がりに注意

低いことが特徴のフロアベッドですが、床に近いということはホコリの影響が大きくなってきます。

部屋の中で動き回っていればホコリは舞い上がるものですが、静かにしていてもホコリは床から30cmぐらいの高さを漂っているといいます。

ちょうどフロアベッドの高さぐらいですね。それを防ぐには風通しを良くして、寝室の掃除を欠かさないことです。

湿気が溜まりやすい

収納式などを除けばほとんどのベッドはマットレスの下には空間があって、風通しがよくなっています。

しかしフロアベッドの場合、マットレスの下はすぐに床になります。風通しが悪いためにマットレスの下には湿気が溜まってしまいます。そうなるとカビの心配をしなければいけません。

すのこを採用したベッドもありますが、それでも足つきのベッドと比べれば風通しは悪いと考えるべきでしょう。時々はマットレスを持ち上げるなどして湿気を逃すようにしましょう。

まとめ

フロアベッドはシンプルなスタイルが特徴のとてもおしゃれなベッドです。もともと畳に布団を敷いていた日本人には向いているベッドかもしれません。

畳の部屋にお住まいの方とか、フローリングであっても床の上に座るような床座の生活が好みの方にはおすすめです。

またベッドが低い分部屋の空間が広がり、壁面も広く使えるようになります。壁を使うアイデアを考えてみてはどうでしょう。

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