テンピュールの枕がブームになって以来、低反発がとても人気です。マットレスも色々なメーカーが出していて、お使いの方も多いでしょう。でも、腰痛をお持ちの方であれば、低反発のマットレスよりも高反発マットレスのほうがいいのです。
高反発マットレスとは?
高反発マットレスは低反発マットレスに比べて沈みにくいのが特徴です。そもそも高反発マットレスってどのようなものなのでしょう。
低反発素材は1970年ころにNASAによって開発されたウレタン素材です。反発力が低く、力をかけるとゆっくり沈み込んで、ゆっくりと復元するため「低反発」と呼ばれるようになったということです。それに引き換え「高反発」はこれといった定義はないようなのです。単に「低反発」に対して「高反発」と表現しているようです。
高反発マットレスは、低反発マットレスに比べ反発力が強くゆっくり沈み込みますが反発力が強いのである程度までしか沈みません。沈み込み具合もメーカーや商品によってまちまちです。体重によっても変わってくるので、その人にあったマットレスを選ぶ必要があるのです。
低反発マットレスが腰痛に良くない理由
理由としては以下の二点が挙げられます。
- 腰は重たいため、特に沈み込んでしまう。
- 寝返りが打ちにくくなる。
低反発マットレスは、体の箇所によって重さが違うので沈み込む度合いが違ってきます。特に、肩甲骨あたりとお尻が大きく沈むことになります。特にお尻は体の中でも重い部分なのでお尻が沈み込んでしまうと、それを支える腰に負担がかかってきてしまいます。
また、低反発マットレスは体を包み込むように沈み込んでいきます。体が包み込まれるというのはとても気持ちのいいものですが、いってみれば型にはまってしまったようなもので、それが長時間続くと寝返りが打ちづらくなってしまうのです。寝返りが打ちづらいというのは血流を滞らさせてしまうので腰痛に対しも良くないのです。一日中同じ姿勢で仕事をしていると体がだるくなったり、肩がこったりもしますからね。
なぜ高反発マットレスのほうが腰にいいのか
高反発マットレスは、その名の通り低反発マットレスに比べて反発力が強いマットレスのことです。低反発で沈み込み過ぎは高反発なら防ぐことができます。全く沈まないということではなく、沈み込みにくいということです。
また沈み込みにくいので、体がマットレスに包まれてしまって、動きがとれないということもなく、寝返りも打ちやすくなります。
低反発マットレスを使っていると、高反発マットレスの使い始めの頃は、固くて寝にくいと思うかもしれません。でも、慣れれば高反発のほうが快眠に適していると気づくと思います。
まとめ
オリンピックや国際試合などで選手が遠征するときに、空港でマットレスのバッグを肩にかけた選手をテレビでよく見かけると思います。そのマットレスの大半が高反発マットレスなのです。
フィギュアスケートの浅田真央選手やテニスの錦織圭選手で有名なエアウィーヴ、サッカーの香川真司選手が使っているイタリアのマニフレックス、元中日ドラゴンズの山本昌さん愛用のモットンなども高反発マットレスなのです。
プロのアスリートにとって、腰痛は大敵。これらの選手の使っているマットレスは体型や体重、コンディションに合わせた特注品、という話も聞きますが、それだけでも高反発マットレスが体にいいことがわかるのではないですか。
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